日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/06/22
【埼玉】八潮市 古新田保育所再整備の基本計画案を公表
八潮市は、老朽化が進む古新田保育所の再整備基本計画案を明らかにした。四季折々の自然と触れ合える施設とすることをコンセプトに掲げ、保育・自然体験・地域交流機能を持つ新施設を整備する計画だ。市民からの意見を踏まえつつ基本計画をまとめた後、2025年度内の新施設開所を目指し、順次設計・施工を進める形を見込む。
現在の古新田保育所(古新田10)は木造モルタル平屋、床面積408・85uで、1976年に竣工した。施設の定員数は60人。現況施設を開所しつつ施工を進めることから、現況施設に隣接する市有地を活用して新施設を整備する計画だ。
基本計画案では再整備のコンセプトを「水と緑、四季折々の自然にふれあう保育所」に設定。古新田保育所のシンボルである桜の木を活かして新施設を整備しつつ、季節の野菜を育てる「ミニ農園」などを新設する。また、0〜2歳児や保護者が交流できる子育て広場、学童保育所に使用する多目的室など地域交流機能を導入する考え。
現況施設が大場川の堤防に接することから、自然災害を想定して2階建て以上の新施設を整備する。延べ床面積は約1100uの規模を試算。新施設の隣接地で民間事業者による137区画の開発が進んでいるため、今後施設の近隣地に子育て世帯が入居することを想定し、施設定員数は60人から90人に拡大する。
現時点で想定している今後の事業工程は、まず2023年度内に基本計画をまとめた後、間を置かず設計へ着手。24年度内に設計をまとめた後、24〜25年度の2年で工事を進め、25年度内の新施設開所を目指す。