関東地方整備局、千葉国道事務所、首都国道事務所、県、県警察本部、千葉市、高速道路事業者で構成する「千葉県湾岸地域渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」の第12回が20日、千葉国道事務所2階202会議室を本部とし、ウェブ会議形式で開催された。一般国道357号千葉県区間については、(仮称)検見川・真砂スマートインターチェンジ(SIC)の整備に合わせ、年度内に検見川立体や車線拡幅などに着手する。
年度内に着手するのは▽検見川立体L2・2km▽山側(市原方面)の(仮称)真砂交差点〜千葉西警察入口交差点L0・8kmの車線拡幅▽海側(東京方面)の千葉西警察入口交差点〜(仮称)検見川・真砂SICオンランプL0・5kmの車線拡幅▽(仮称)真砂交差点の改良。
また、塩浜立体整備L4・1km、船橋市域改良L3・5km、蘇我地区改良L5kmを引き続き推進する。
検見川立体は、千葉西警察入口交差点〜稲毛浅間神社前交差点の連続立体による主要渋滞箇所2か所のオーバーパスの計画。
船橋市域改良では、歩道および右左折レーンの整備(山側の左折レーン設置と右折レーン延伸、海側の右折レーン・左折レーン設置)に加え、直線車線を拡幅し、現況の2車線を3車線化する。
蘇我地区に関しては、現況の幅員25m(蘇我陸橋部33・5m)・4車線を、自転車道と歩道を含めて幅員43m(蘇我陸橋部50m)・6車線とする。
ワーキンググループでは、国道357号の整備状況のほか、東京湾アクアラインのさらなる渋滞対策などについて議論。また、京葉道路における渋滞対策の実施効果が報告された。
東京湾アクアラインについては、都市計画道路中野畑沢線ほか1線の橋梁下部工などの整備による渋滞対策を推進することとし、具体的な対策に関しては、交通円滑化対策検討会において検討を行う。
議事に先立ち、座長の小島昌希・千葉国道事務所長は「千葉県の半島性の克服や、湾岸地域において高まっている交通需要に対応するため、国道357号や東京湾アクアラインの渋滞対策について協議したい」と述べた。