川崎市は、川崎縦貫道路2期区間の計画の具体化に向けた調査検討業務をニュージェック神奈川事務所(横浜市中区)に委託した。履行期限は2024年3月19日。東京外かく環状道路との一本化も含め検討している国道15号以降の区間について、完成時の交通量推計や市内の交通に与える影響、具体的なルートの実現性、整備効果などを検討。国道357号の未整備区間も含めた将来的な市域の交通ネットワークについて取りまとめる。
川崎縦貫道路は川崎浮島JCT〜国道15号間を1期区間、国道15号〜東名高速道路間を2期区間として事業を進めている。1期区間は1990年に川崎区の富士見一丁目から浮島町までが都市計画決定され、2010年までに川崎浮島JCT〜大師JCT間の延長約5・5`が開通。大師JCT〜国道15号間の工事は採算性などの問題から先送りされており、一般部の国道409号を国が暫定的に整備している。
国道15号以降の2期区間は、今後整備が計画される東京外かく環状道路の東名高速〜湾岸道路間と一本化する案も含めて検討を進めている。2月には新型コロナウイルス感染症の影響で中断していた「東京外かく環状道路(東名高速〜湾岸道路間)計画検討協議会」が約4年ぶりに再開し、国土交通省や東京都と意見交換した。
引き続き周辺地域の交通状況の変化なども踏まえて必要な検討を進めるとともに、川崎縦貫道路と一本化する場合の整備効果やルート、費用負担などについて協議することを確認した。残る1期区間についても、2期区間の計画の具体化に伴い方針を固める考えだ。
提供:建通新聞社