君津市は、小糸小学校跡地の利活用事業者の公募を早期に開始する方針を示した。さらに、南子安保育園と内箕輪保育園の跡地についても、年度内に利活用事業者の公募に着手する予定だ。そのほか、久留里中学校、きみつ自然体験センター清和ふれあい館、周西幼稚園の跡地に関し、有効活用に向けて庁内および地元との調整を進めている。
9日の6月定例議会一般質問で、高橋健治議員(公明党)が空き公共施設の利活用に関して質問した。
答弁に立った鈴木広夫・企画政策部長は「旧・小糸小学校の利活用については、早期に公募を開始すべく準備を進めている。また、民営化に伴って閉園した旧・南子安保育園と旧・内箕輪保育園の利活用に関しては、2023年度に測量や不動産鑑定を実施する予定で、公募に向けた準備を進めている」と答弁した。
当初予算案には、空き公共施設などの売却や貸し付けにより地域活性化や遊休資産の有効活用を図るための事業費1531万8000円を計上した。
旧小糸小学校は、大井戸1061に位置している。敷地面積は2万1014u。小糸小学校と中小学校の統合による小糸小学校の開校に伴い、19年3月末をもって遊休施設となった。
主な建物は▽管理教室棟=RC造2階建て、延べ床面積1750u、1972年建築▽特別教室棟=RC造2階建て、延べ床面積1092u、74年建築▽屋内運動場=S造平屋、床面積420u、69年建築――で、新耐震基準を満足している。そのほか、プールやグラウンドなどがある。
2022年度には、旧・久留里中学校、旧・きみつ自然体験センター清和ふれあい館、旧・周西幼稚園とともにサウンディング型市場調査を実施。調査には10事業者が参加し、旧・小糸小学校の利活用方法として、サッカー教室・サッカー大会の主催、子ども食堂、ドローン関連事業(人材育成・機能開発拠点)、体験農場および野菜の販売を提案した。
南子安保育園と内箕輪保育園は、民営化に伴う新施設の開園に伴い、3月末をもって遊休施設となった。
旧・南子安保育園は、南子安3―27―1にある。敷地面積は、園庭1068uを含む3657・37u。園舎は、木造平屋、床面積830・17u、1975年の建築。
旧・内箕輪保育園は、内箕輪61―1に所在。敷地面積は、園庭2260uを含む5420u。園舎は、木造平屋、床面積718・27u、72年の建築。
いずれも耐震診断を実施していないため、耐震性能は不明。