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北陸工業新聞社
2023/06/19

【石川】来月にも検討委を発足/県議会馳知事が盛土規制法で/代表質問/震災復旧に全力

 石川県議会6月定例会は16日、本会議を再開し、自民党の田中敬人議員が代表質問を行い、6月補正予算案をはじめ、奥能登地震の対応、豪雨災害の復旧、小松空港の将来ビジョン、西部緑地公園再整備などについて県側の考えを質した。
 馳浩知事は補正予算案に関して「喫緊の課題に対応した。奥能登地震の復旧・復興を柱に、必要な対応として仮設住宅の建設など早期の本格復旧に全力を注いだ。被災者の生活支援で半壊住宅に対する県独自の支援策も設けた」と述べたほか、被災地のインフラ整備では「真浦町で落石対策の応急復旧を行い、震災4日後には相互通行が可能になった。飯田港の岸壁や港内道路、正院町の崩落では岩の撤去、防護柵設置を行った。今月、局地激甚災害指定を受けたことから、補助率の嵩上げなど早期復旧の後押しになる。一日も早い本格復旧に取り組みたい」と答えた。
 豪雨災害の復旧、今後の対応で同知事は「全国各地で想定を超える被害が発生し、昨年、加賀地方で甚大な被害が出た。御祓川、高橋川、米町川の3河川で改修区間を上流部に延伸するための調査に着手したほか、27河川で堆積土砂の除去、小規模河川で決壊を遅らせるため、堤防上部の舗装などを進める。市町と連携し、ハザードマップの見直しも進めていきたい」と述べ、静岡県熱海市で発生した土石流災害に伴う盛土規制法に関連し「来月にも検討委員会を発足させ、来年度中を目途に規制区域の指定を目指す」とした。
 北陸新幹線敦賀以西への延伸では「京都、大阪の両府知事から力強い発言もあり、敦賀以西の熱の高まりを感じている。大阪までつながってこその新幹線。沿線で団結していきたい」と強調し、小松空港の将来ビジョンには「国の2030年の年間6000万人というインバウンド需要の見込みを踏まえ、空港機能をより一層強化したい。新規路線の開拓など、北陸、日本海側の発展に大きく寄与する」と期待を込めた。
 西部緑地公園の再整備には「骨子案で園内動線を見直し、憩いと安らぎを感じられるよう、緑地を中心に置き、公園全体の一体感のほか、雨や雪の日でも利用しやすい立体駐車場を整備する。年末には民間活力導入、年内に再整備構想をまとめたい」と答えた。

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