建設新聞社
2023/06/19
【東北・宮城】東北大学が環境系研究棟改築へPFI可能性調査
東北大学は「東北大学青葉山3環境科学研究科総合研究棟改築事業に係るPFI導入可能性調査業務」を16日付で、簡易公募型プロポーザル(拡大)の手続きを開始した。
参加表明書の提出は26日12時まで、持参または郵送で受け付ける。企画提案書は7月18日12時までに提出。企画提案書のヒアリングを実施する場合は、別途通知する。提案者の特定は同27日まで書面で通知する。
参加資格は、文部科学省における設計・コンサルティング業務「その他コンサルタント業務」の一般競争入札の参加資格の認定を受けていることなど。
企画提案書の選定基準は@主要業務の実績、PPP・PFI関係業務の実績、ワーク・ライフ・バランス等の推進A業務担当者の能力には資格および経験、PPP・PFI関係業務の実績―を求める。評価基準は、実施方針、実施手法、工程計画の妥当性と提案の適格性、実現性としている。
本業務は、青葉山1団地に設けられた環境科学研究科総合研究棟および付帯する既存施設が築後38年から56年が経過し老朽化、機能が陳腐化したことから、改築や維持管理する上で民間資金などの活用により整備する可能性について調査するもの。履行期間は12月22日。ただし、調査内容の概要報告は、11月30日までとする。
事業計画地は、仙台市地下鉄東西線青葉山駅からほど近い青葉区荒巻字青葉468の1の青葉山3団地内(青葉山新キャンパス)。2015年に整備された環境科学研究科本館の北側に、Nearly ZEBを想定して新築する「環境科学研究科2号館」を整備する。
検討している案では、免震構造のRC造5階建て、延べ5000平方bか、同RC造5階建て、4000平方bと非免震構造でSまたはRC造2階建て、延べ1000平方b規模で整備する計画とし、維持管理、レンタルラボ・オフィス運営と、提案による民間付帯施設を整備する。このほか計延べ4605平方bの既存施設取り壊し、本館(RC造5階建て、延べ4977平方b)の維持管理を行う。
整備スキームはBTO、サービス購入型を想定。附帯事業の整備方法は大学と合築、分棟、そのほか実施可能な方式としている。事業期間は維持管理・民間付帯施設事業期間を含めて15年間としている。
なお、今月にはサウンディング調査の結果を公表。建設業10社から現状の水準に見合った予定価格の設定や、コストより提案に重きを置く評価方法など、必要条件が整えば参入したいという意向などが寄せられた。
提供:建設新聞社