平井伸治知事は15日、現状の公共投資額を維持した上で、建設工事の入札制度の運用を点検する考えを示した。6月定例県議会本会議で福田俊史議員(自民党・八頭郡選挙区)の一般質問に答えた。
福田議員は「疲弊する中山間地の再興」について質問。八頭郡内で昨年度1本も工事受注できなかった会社を紹介し、公共投資額を一定確保する平井知事の「エチケット」にかなう仕組みになっているかと、ただした。
平井知事は就任以来16年間、公共投資500〜700億円を維持してきたと強調。加えて競争入札に総合評価を取り入れたり、最低制限価格を(予定価格の)93%にまで引き上げた実績を挙げ「事業者からは評価をいただけている」との認識を示した。
八頭管内の発注に関しては「ロットを大きくして発注せざるを得ない事業が多く、(格付け)ABCの区分で(クラスによっては)十分な投資が出なかった可能性もある」と事情を説明。
その上で「入札制度も改めてきている。あとは運用の問題。点検させてもらう」と述べ、制度改正に含みを持たせた。
日刊建設工業新聞