日本工業経済新聞社(群馬)
2023/06/16
【群馬】県太田土木事務所は23年度事業概要を明らかに
県太田土木事務所(本木秀典所長)は2023年度の事業概要を示した。太田市大原町地内で進める主要地方道桐生伊勢崎線阿左美大原工区の拡幅事業は8月ごろに分割1号、12月ごろに分割2号の工事発注を予定する。太田市本町〜東本町地内で進める本町工区の電線共同溝整備などの工事を進める。太田大間々線(新田藪塚工区)については23年度中の完成を目指して、道路改良工事および舗装工事を推進する。
阿左美大原工区は東端となる東武鉄道阿左美駅前から大間々世良田線バイパスとの大原上西交差点までが対象。西端から約1400mが太田土木管内となり、残る約2100mが桐生土木の担当。全幅は 22・75m(車道幅員3・25m×4、歩道幅員3・5m×2)の4車線道路となっており、現道を両側へ拡幅する。今回発注の分割1号は約250m、2号は約250mでの施工を予定する。
本町工区は電線共同溝敷設の対象区間は、八瀬川に架かる永盛橋西詰を起点に、東本町地内にある国道407号との東本町十字路交差点までの約700mが対象。全幅約18mのうち車道幅員は約11m。両側に植樹桝を備えた幅員約3・5mのマウントアップ型歩道が設けられている。沿道は商店街となっており、車両と歩行者の往来が多い。電柱を撤去することで、災害時に道路を塞がないようにすることなどを目的としている。今回発注の施工延長は150mを予定する。
この他の事業概要は次の通り。
【石田川調節池整備事業】
太田市菅塩町地先で進める石田川調節池整備事業は、23度の完成に向けて掘削工事や、管理用通路舗装工事、転落防止柵設置工事などを計画している。設計業務はアジア航測(東京都新宿区)が手掛けた。
【足利伊勢崎線強戸工区現道拡幅事業】
太田市上強戸町と吉沢町地内の主要地方道足利伊勢崎線で、現道拡幅事業を進めている。9月ごろに道路改良工事およびボックスカルバート敷設工事を進める。北関東自動車道の太田強戸SICが18年7月に開通したことにより、渋滞が発生しているために、事業同部を4車線化。物流の効率化および安全な通行の確保を目指す。
【橋梁補修事業】
太田市新田木崎町地内に位置する木崎跨線橋は、一般県道新田上江田尾島線にある。橋長227・5m、幅員10mの9径間の橋梁。上部工は単純PCポステンT桁橋、下部工は逆T式橋台2基、ラーメン式橋脚8基、架設時期は1979年となる。補修工事内容は下部工のひび割れ注入工などを予定する。補修設計会社は建設技術研究所(東京都中央区)が手掛けた。
また、国道407号線に架かる熊野歩道橋、飯塚歩道橋、高林歩道橋の3橋で補修工事を予定。想定される補修工事内容は排水管や踏み板の交換、下部工のひび割れ補修などを予定している。補修設計はともに高崎測量(高崎市)が手掛けた。
熊野歩道橋は太田市東本町地内で1990年に架設された。橋長47・2m、幅員1・5mのI桁鋼橋。飯塚歩道橋は太田市飯塚町地内で橋長17・9m、幅員1・5mのI桁鋼橋で68年に架設。高林歩道橋で高林東町地内で橋長24・5m、幅員1・5m、67年に架設された。
この他、太田市西新町地内の国道354号に架設された下田橋では、橋面塗装および伸縮装置の更新などを予定している。同橋は1971年に架設。橋長30・54m、幅員11・5mの鋼単純H形鋼橋となる。