東近江市は、同一の建物である市立能登川図書館と能登川博物館の改修工事を計画し、今年度に設計業務をとりまとめる。今月7日に設計監理業務の指名競争入札を実施し、担当を瑞晃建築事務所(東近江市)に決定。今年度内に設計業務をまとめ、工事は来年度の7月から3月までで行なう予定。
市立能登川図書館と能登川博物館は、同市山路町2225の敷地2万2232・1平方bに建てられた鉄筋コンクリート造平屋(一部2階)建、延4051・11平方bの建物。1997年度(平成9年度)の建設で、築後26年が経ち老朽化が目立ってきたため内部・外部の改修を行なう。
主な改修内容は、▽外壁全面の改修、▽雨漏れ改善のため排水ルートの切り替えを含めて改修、▽外部建具の改修、▽内部の壁・天井劣化部分の改修、▽障害者サービス・視聴覚サービスコーナーの間取りも含めた全面的な改修、▽男子・女子トイレの便器の洋式化と内装の乾式化、▽男子・女子トイレにそれぞれにある多目的便所を別に独立したバリアフリートイレとなるよう検討、▽空調機器及びダクト配管の改修、▽中央監視装置・リモートコントローラー及び各所センサーの更新、▽既存照明設備をLED照明設備に更新、▽自動火災報知設備の更新、▽小荷物昇降機の更新、▽外部施設案内板の更新及び外部インターロッキング改善方法の検討―などで、現時点で予定工事費を1億6000万円から2億円と設定している。
なお、能登川図書館はゆったりとした空間に本や資料を用意。日当たりのいいソファー席や広い児童コーナーなどで、一人でも家族連れでものんびりと過ごせる。また、健康医療情報コーナー「バオバブ」(映画『バオバブの記憶』2009年、本橋成一監督に由来)には、医療問題や病気の本はもちろん、出産育児から介護・福祉にいたるまで、暮らしを支え「よりよく生きてよりよく老いる」ための資料をそろえている。
また、能登川博物館は、東近江市内の自然から歴史・ひとびとの生活に関するものまでいろいろな展示を行なうほか、自然観察会や古い道具をつかった体験学習などのイベントも開催し、「まちの自然や歴史などをもっと知りたい」という学習のきっかけを手伝う。
提供:滋賀産業新聞