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建通新聞社四国
2023/06/16

【徳島】徳島県が6月補正予算案 高校長寿命化に11・4億

 徳島県は6月補正予算案をまとめた。一般会計の補正規模は129億8000万円で、このうち投資的経費に23億7242万円を計上している。教育関係で県立高校の学校施設長寿命化に11億4132万円、警察本部が県下最大級の藍住町交番(仮称)の整備へ2193万円を計上している。
 後藤田新知事となり初めての予算は、徳島新時代に向け、県民目線・現場主義を徹底し、安全・安心の確保や徳島の魅力の最大化を一早く具現化する編成となる。
 投資的経費の内訳は補助事業が6億0727万円、単独事業が17億6515万円。別途、維持補修費で3069万円を追加した他、負担金・補助金に44億7603万円を新たに計上した。
 県土整備部関係は2億8863万円を追加。所管ごとの補正額と内容は、建設管理課に340万円を追加し建設産業の担い手の育成・確保支援に取り組む。道路整備課には2100万円で道路管理に係る行政手続きのオンライン化・オートメーション化を推進する。住宅課には2000万円で新たに住宅・建築分野で省エネ化を推進するため、既存住宅の断熱改修を支援する。運輸政策課には1億0103万円の補正で、このうち9103万円をクルーズ船寄港時の経費や安全対策に、1000万円を港湾の脱炭素化推進計画策定に充てる。他に特別会計で1500万円を確保しており、万代中央ふ頭のにぎわいづくりへ、倉庫からにぎわい施設への転換経費の支援や情報発信強化、利便性・安全性の経費とする。次世代交通課には1億4320万円の補正で、5000万円が公共交通の新たな需要創出や利用促進の取り組み支援に、7820万円を次世代地域交通ビジョンの推進に、1500万円を新規の航空路線誘致へニーズ調査やLCC誘致の経費を確保する。
 農林水産部関係の補正額は7億6200万円で、農業用被覆資材価格高騰対策など支援や魅力発信が主となっている。
 教育関係は14億2992万円の補正額のうち施設整備課分は13億8032万円。内訳は産業教育設備整備に1億4900万円、県立高校の学校施設長寿命化に11億4132万円、一般維持修繕に6400万円を充てる。他に特別支援学校施設整備に2600万円を追加する。また、高校施設整備事業請負契約の2024年度までの債務負担行為限度額を、当初の4億6170万円から補正後は15億9487万円に変更する。
 危機管理環境部関係の補正額は12億8747万円。このうち7500万円で徳島県独自の津波浸水想定や被害想定の算定を実施する他、地区防災策定に向けたワークショップ支援などの補助として3300万円を計上。新たに南海トラフ巨大地震などの大規模災害を見据えた事前復興として、災害廃棄物仮置場などの用地選定推進、訓練などの経費に940万円を充てる。モデル市町村を公募してGIS(地理情報システム)を活用した用地選定、配置や演習などの手法を展開する。
 警察本部は、藍住町役場敷地内で、県下最大級の藍住町交番(仮称)の整備に向けて、カーボンニュートラルの実現を図る環境配慮型交番の整備へ、予算2193万円を計上している。
提供:建通新聞社