建通新聞社
2023/06/13
【大阪】大阪・関西万博 「日本の成長発展の起爆剤へ」
6月6日に開かれた大阪府議会本会議の一般質問で吉村洋文知事は、大阪・関西万博の成功に向けた取り組みについて、「一過性のイベントとして終わらせるのではなく、大阪・関西ひいては日本の成長発展の起爆剤となるよう力を尽くしていく」との考えを示し金城克典議員の質問に答えた。
金城議員は開幕まで2年を切った大阪・関西万博について、@機運醸成とりわけ首都圏への拡大方法A2820万人と想定されている来場者が円滑に移動でき、待つことなく万博を楽しめるような混雑回避の対策B子どもの無料招待についてC入場券価格について―の4点について知事の見解を尋ねた。
吉村知事は機運醸成について、「全国的な機運の盛り上げについては横山英幸大阪市長とともに全国知事会や政令指定都市長会で協力を呼びかけている」と説明し、特に東京都、神奈川県、横浜市には個別に働きかけを行い、万博PRに向け取り組んでいるとした。
混雑回避方法では、チケットコントロールなどにより日々の来場者数の平準化を図るとともに、パビリオン入場時の事前予約も検討しているとした。子どもの無料招待については、これからの未来を支える子どもたちが世界の最先端技術に触れることが将来の道しるべになりうるとの考えを示し、「是が非でもやる」と強調した。
また、8000円で検討されているとの報道もあった入場券価格については、開催者である博覧会協会で決定されるものだとしつつも、「来場される方々が驚きと感動を覚える革新的な未来社会の提供と、それに見合った料金設定にしていくことが重要だ」と述べた。
〜大阪IR 新たなにぎわいの拠点に〜
その他、大阪IRへの取り組みについて尋ねられた吉村知事は、IRはポストコロナにおいてインバウンドを拡大させ観光立国を実現するために必要不可欠であるとの考えを示し、「コロナ収束後の日本経済をけん引し、大阪関西の持続的な成長のエンジンとなるもの。万博開催を弾みに引き続きIRの実現を契機として夢洲をベイエリアの新たなにぎわいの拠点とする」と答弁した。