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建通新聞社
2023/06/14

【大阪】大阪府 許可業者「前年比0・8%増」 

 大阪府の2022年度(23年3月末現在)の建設業許可業者数は4万0376業者となり、東京都の4万3571業者に次いで2番に多かった。前年度と比べ0・8%増えた。ピークだった00年度(5万1455業者)と比べると21・5%減少した。全国の許可業者数は47万4948業者となり5年ぶりに減少した。資本金別では、全国建設業協会会員の8割超を占める1000万〜5000万円の企業層や個人などで対前年度比が減少。都道府県別では東京、大阪、愛知など都市圏で増加する一方、地方部の多くで減少した。国土交通省がまとめた。
 近畿圏の22年度の建設業許可業者数を見ると、大阪府が4万0376業者(前年度比0・8%増)、兵庫県が1万9536業者(同0・2%増)でいずれも前年と比べ増加。一方、滋賀県は5533業者(前年度比0・3%減)、京都府は1万1378業者(同0・1%減)、奈良県は4806業者(同0・4%減)、和歌山県は4538業者(同0・6%減)となり、いずれも前年と比べ減少した。
 ピーク時(2府4県全てが00年度)との比較では、滋賀県が15・3%減、京都府が29・3%減、兵庫県が23・5%減、奈良県が31・4%減、和歌山県が32・8%減となっている。
 
〜全国は5年ぶりに減少〜
 同じく3月末現在の全国の建設業許可業者数は47万4948業者で前年度比0・1%(345業者)減となり、5年ぶりに減少した。許可業者数が最も多かった00年と比べると21・0%(12万6032業者)減となっている。
 新規に建設業許可を取得した業者は、1万6404業者で前年度比12・8%(2402業者)減。廃業等は1万6749業者で4・1%(716業者)減となった。廃業等の内訳は、建設業の廃業届を行った業者が7476業者(前年度比7・0%減)、許可手続きを行わないことによる許可失効が9273業者(1・6%減)となっている。
 一般・特定別許可業者数は、一般建設業許可が45万0146業者で前年度比0・2%減。特定建設業許可は4万8365業者で1・1%増となった。
 業種別では、とび・土工(17万8667業者)、建築(14万4623業者)、土木(13万0959業者)が許可業者数の多い上位3業種となった。
 一方、清掃施設、さく井、消防施設の3業種が少ない上位を占めた。
 前年度に比べて取得業者数が増加した許可業種は全24業種。増加数は解体工事が2447業者(3・9%増)と最多で以下、塗装工事の2052業者(3・0%増)、鋼構造物工事の1880業者(2・2%増)が続いた。減少したのは建築、造園、土木、さく井、清掃施設の5業種。
 事業承継の認可件数は、20年10月の施行から23年3月末までで大臣許可と知事許可を合わせて2465件となっている。近畿では、知事許可で大阪府が213件、兵庫県が204件、京都府が153件、和歌山県が78件、奈良県が72件、滋賀県が17件。大臣許可(近畿地方整備局)は9件だった。