日本工業経済新聞社(群馬)
2023/06/12
【群馬】県渋川土木事務所は4期工区の発注を近く
県渋川土木事務所は榛東村新井地内で進めている県道南新井前橋線4期工区で本年度、7件の道路改良工事を計画している。工区西側に位置している防衛施設周辺事業では、分割2号〜5号の工事について、4件を近く一般競争入札で公告する。工事内容は管渠型側溝やL型擁壁などとなる。東側の道路事業については、3件(分割9号〜11号)を秋ごろに、同じく一般競争入札で公告する予定としている。
4期工区の延長2550mのうち、防衛施設周辺事業で発注する延長は、合計で約500mを予定している。先行する防衛施設周辺事業の発注の概要は◇分割2号=延長約200m、函渠型側溝約300m、L型擁壁約20m他一式◇分割3号=延長約100m、函渠型側溝約100m、コンクリートブロック積約70m、他一式◇分割4号=延長約100m、函渠型側溝約200m、他一式◇分割5号=延長約100m、函渠型側溝約200m、他一式−となる。道路改良工事の設計業務は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。
県道南新井前橋線は関越自動車道駒寄スマートICへのアクセス性を向上させるため整備を行っている。4期工区は、主要地方道高崎渋川線バイパス雛子交差点から榛東村役場西交差点までが対象で、延長約2550m、幅員12・5mのバイパスを整備する。車道幅員は7・5m、両側歩道幅員2・5mとなる。
4期工区は2026年の完了を予定しており、現在順調に進められている。18年度から19年度にかけて用地測量と補償調査を行い、20年度は用地取得、21年度に用地取得と(仮称)新八幡橋A1橋台の新設工事を南榛工業が担当して行った。同橋は橋長16・2m、幅員車道10・5m両側歩道2・5m。上部工はPC単純プレテンションホロー桁、下部工はA1、A2橋台ともに逆T式。残るA2橋台の発注は現在検討中である。詳細設計は日本工営(東京都千代田区)が担当した。
南新井前橋線はこれまで、関越自動車道駒寄スマートICから高崎渋川線の旧道まで1100mの2期工区について、21年度に供用開始している。また、3期工区として、旧道から高崎渋川線バイパス雛子交差点の940m区間で20年度に供用開始しており、現在、高崎渋川線バイパス、駒寄スマートTC、上武道路が南新井前橋線へ接続する状況となっている。22年度については群馬用水橋A2橋台および道路改良工やL型擁壁工などを南進工業(榛東村)が手掛けた。