県土木交通部建築課は、計画している県立盲学校第2期改修工事について、来年度当初予算案に工事費を要求する方針を固めた。予算措置後は、直ちに発注準備へと進め、早ければ来年5月頃には公告したい考えだ。
工事費は約1億円程度を想定。ただし、昨今の資材高騰傾向を鑑み、追加が必要となる可能性が高いと認識したうえで、資材流通価格等の動向を見極め、反映していく方針。
主な工事内容は、▽屋内運動場(S造平屋建、352平方b)外壁・屋根改修工事▽小学部教室棟(RC造2階建、延675平方b)外壁・屋上防水改修工事▽寄宿舎(RC造2階建、延563平方b)の外壁・屋上防水改修工事―など。これらの工事に加え、電気・設備工事一式を一括で業者選定する。
なお、設計は、計画工房I.T(彦根市)が担当している。
同事業は、老朽化が著しい県内の学校施設を対象に順次適正な改修を施し、施設長寿命化を図ることで安全な教育環境を整えることを目的に計画的に進めているもので、同工事はその一環。工事は2期に分け、▽管理・高等部教室棟(RC造2階建、延1202平方b)外壁・屋上防水改修工事▽中・高等学部教室棟(RC造2階建、1423平方b)外壁・屋上防水改修工事▽中・高等学部教室棟増築部(RC造平屋建、172平方b)外壁改修・屋上防水修繕工事―を含む第1期工事は、「盲学校管理・高等部教室棟外壁改修その他工事」として去る5月25日に事後審査型一般競争入札を実施、材信工務店(長浜市)が7938万円で落札し、工事を進めていくところ。
今回、各種改修工事が実施されていく盲学校は、彦根市西今町800に位置し、保有敷地面積は2万4064平方bとなっている。県下唯一の視覚障がい者の学校としての責務だけでなく、支援進路部を中心に県内の視覚障がい者の相談・支援を行い、センター的役割に努めている。
提供:滋賀産業新聞