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　山形県教育庁は、上山市内にある県立上山高等養護学校と山形盲学校の改築に係る基本・実施設計を公募型プロポーザルで公告した。
　参加表明は今月23日16時まで、技術提案書の提出は８月24日16時まで。ヒアリング審査を９月７日に予定しており、同月中旬に審査結果を通知する。予定委託料は２億７８４４万３０００円（税込み）。
　参加資格は、一級建築士事務所の登録を受けている単体企業もしくは２社で構成する設計ＪＶ。単体企業または設計ＪＶの代表企業は２０１３年度以降に、延べ６０００平方�b以上の教育施設の新築もしくは改築の基本設計および実施設計の実績を有しており、一級建築士が５人以上所属していることなど。
　上山市宮脇６００地内の上山高等養護学校と上山市金谷金ケ瀬１１１１地内の山形盲学校の両校は、校舎および体育館、寄宿舎などで構成しており、いずれの施設も建設から約50年を経て老朽化が進んでいる状況にある。これに加えて、山形盲学校は敷地から約50�b離れているところに活断層が確認されている。
　こうしたことから上山高等養護学校の敷地２万４０２４平方�b内に、普通教室や特別教室を配置する両校の校舎をそれぞれ改築するほか、居室や食堂などを有する寄宿舎、体育館やプールなどの体育施設、臨床実習室や実技実習室などを配置する共有施設も整備する計画だ。
　各施設の延べ面積は、上山高等養護学校の校舎が４２７１平方�b、山形盲学校の校舎は２８９８平方�b、寄宿舎は２７７２平方�b、体育施設は１６２５平方�b、共有施設は３２５平方�bで、総面積は１万１８９１平方�bを試算している。構造および階数は設計の中で詰めていく。
　整備の基本方針は、▽安心して学べる学校施設整備▽敷地の条件や周辺環境および気候に配慮した敷地内配置計画▽カーボンニュートラルの実現と将来にわたる建物維持管理費用等のコスト縮減に配慮した施設整備の−３項目。また、両校の校舎は独立した空間構成とすることを条件とする。
　履行期限は基本設計が24年６月30日、実施設計は同年12月27日まで。25年度から29年度の期間で工事を推進する。
　各施設の供用開始時期は、校舎が26年度以降、共用施設は28年度以降、体育館は29年度以降を想定しているが、限られた敷地面積での工事になるため、設計内容を踏まえた上で着工する順番を決めていく予定。29年度と30年度は外構・グラウンド工事に着手する。概算工事費は約50億円を試算している。

　提供：建設新聞社