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滋賀産業新聞
2023/06/12

【滋賀】米原市 大清水地先ため池「大清水平野溜」の耐震化

 米原市は、耐震性が不足している大清水地先のため池「大清水平野溜」の耐震化改修に新たに取り組む。23年度当初予算に措置したコンサル委託費をもとに委託済の測量業務を10月までかけてまとめ、7月半ばにも耐震化事業計画の策定業務を発注し年内をメドにまとめ、24年度にも補助申請手続きを行う計画。順調に25年度の新規事業に採択されれば県、採択されなければ市から詳細設計が発注され、26年度にも初弾工事の発注・着工となる見通し。
 「大清水平野溜」(大清水字平野1368)は、堤高6b、堤頂長40b、総貯水量は米原市の防災重点ため池中最大の約2万3000立方b規模の農業用ため池。決壊した場合の浸水区域に自治会避難所の「大清水会館」や家屋が存在し、人的被害を与える恐れがある―とする県の市内21ヵ所の「防災重点ため池」に指定されている。
 市では24年度の補助事業採択申請に向け、23年度当初予算にため池耐震化事業計画策定委託料675万円を措置。採択を見据えた事業計画の作成を基本方針とし、7月にも大清水平野溜の耐震化整備事業計画策定を発注・委託し、堤体他施設の危険箇所・安全性の確認調査に基づく設計基本計画、対策工法の提案、堤体他施設の概略設計―などを行い約6ヵ月の期間で23年内にもまとめたい考え。並行して行う現地測量0・016平方q、路線測量0・37q、仮BM設置測量0・37q―他など測量業務はME森幸測量事務所(米原市)に発注・委託済み(5月25日開札)で、10月13日までかけて進める。
 23年度策定予定の事業計画に基づき、24年度は新規事業採択に向けた申請手続きを市で行い、順調にいけば25年度の新規事業採択をもって県に所管が移り詳細設計から翌年度の工事、もしくは米原市で詳細設計、施工―となる見通し。

提供:滋賀産業新聞