5月28日告示の市原市長選挙で3期目の当選を果たした小出譲治氏が、7日に初登庁した。小出氏は、就任後の記者会見で「継続的に取り組み、種をまいてきた事業」として、拠点まちづくりと鶴舞インターチェンジ周辺の土地利用を挙げた。拠点まちづくりに関しては「五井駅東口の土地区画整理を進めるほか、八幡宿と姉ケ崎について、今期のうちにより具体的かつ明確な方向を示したい」とした。鶴舞インターチェンジ周辺の土地利用については「首都圏中央連絡自動車道の全線開通までに、可能性調査などの取り組みを進め、南総・加茂地区の人口減少に歯止めをかける」と意気込んだ。
小出氏は市役所第1庁舎1階正面玄関で多くの職員に迎えられ、花束を手渡された後、市役所第1庁舎4階1402会議室に移動し、就任式に臨んだ。
職員への訓示では「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」との心境を吐露し、「これまでまいてきた種は、拠点まちづくりや子ども未来館を中心とした子育てサービスの充実などとして、市内のあちこちで花開こうとしている」との見解を示し、職員に謝意を表した。
3期目の市政運営に当たっての決意として「『対話と連携』のより一層の推進」「みんなが輝く未来をみんなで創る」「これからの市原の『輝く未来』を必ずや実現する」を挙げ、「私と、そして市民とともに『住んでいてよかった、住み続けたい』と思える市原を、子ども、孫の世代までつないでいこう」と呼び掛けた。
その後の記者会見は、市役所第1庁舎4階秘書課内の特別応接室で行われた。
29日開会の第2回定例議会に上程する補正予算に関し、コロナ対策や疲弊した企業への助成など、国・県の支援策に関する予算を計上すると説明した。
また、子育て支援施策の1つとして、2024年4月1日の開館に向けて(仮称)いちはら子ども未来館の整備を進めていると説明し、「子育て世帯の方々が訪れることによって、あらゆる課題がその場で解決できるという状況になる。加えて、各地域の子育て支援拠点となる4つの児童館に職員を派遣することにより、市内全域をカバーできる体制を整えていきたい」と話した。
いちはら子ども未来館は、更級5―1―18にある勤労会館youホールを改修することにより整備するもの。施工者は▽内装等改修および天井耐震化(建築)=進和建設▽同(電気設備)=共栄電気工業所▽同(機械設備)=岡崎設備工業▽外壁改修=マルコウ中村組▽エレベーター改修=東芝エレベータ。