笠岡市は、市民病院建て替えに向けた基本計画の素案を見直し、概算事業費71億5000万円を49億8000万円に縮減するとともに延べ床面積8400平方bを5760平方bに縮小した。パブリックコメントの意見を踏まえ7月中にも成案とする見通し。
病床数は現在と同じ99床で、土砂災害警戒区域を避けて敷地南東部に新病院棟を配置する。既存南棟は残し渡り廊下で新病院棟と接続し管理部門棟として利用する。階数や構造は設計段階で決定する。患者用の駐車場は約100台。事業費の内訳は、設計・監理費など1億6000万円、建築工事費(解体含む)37億5000万円、医療機器など8億円、その他2億7000万円。
発注方式については、実施設計の段階から施工者の意見を取り入れるECI(アーリー・コントラクト・インボルブメント)方式やDB(デザインビルド)方式を有力候補とし検討していく。
2023年度で用地取得や測量、基本設計に着手し25年度で工事に着手、26年度中の開院を目指す。その後既存棟を解体、駐車場と外構を整備し28年度の事業完了を予定している。
既存施設は、本館(1963年度、65年度完成)、A棟・B棟・C棟(いずれも81年度完成)、南棟(2003年度完成)の5棟で構成される鉄筋コンクリート造5階建て延べ約1万1400平方bの規模。
所在地は笠岡5628ノ1他。
診療科目は、内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、外科、整形外科、産婦人科、泌尿器科、皮膚科、眼科、小児科、放射線科、リハビリテーション科の13科を基本とする。
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提供:建通新聞社」