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建通新聞社(神奈川)
2023/06/08

【神奈川】横浜市 閉校4校で事業参加意思確認

 横浜市財政局は、閉校した旧若葉台西中学校と旧野庭中学校、旧ひかりが丘小学校、旧くぬぎ台小学校の4校の跡地利活用についてサウンディング調査を行い、民間事業者が事業に参加する意向があることを確認した。地域住民の要望を踏まえた上で事業計画を検討し、事業者の公募へつなげる。この他、旧上白根中学校など4校でも今後、民間事業者との対話を行い、事業への参加意欲を確認する。旧庄戸中学校では、募集していた活用事業者を近く公表する。
 閉校した小・中学校の利活用の検討に当たっては、地域住民の要望をまとめるとともに、民間事業者へのサウンディング調査を2度ほど実施。参加意欲や展開可能な事業を確認した上で、事業計画案を示して公募条件を整えるのが一般的な流れとなっている。
 若葉台団地内にある旧若葉台西中学校(2007年4月閉校)では、地域を活性化させる活用方法について、サウンディング調査で意見を求めた。教育施設やスポーツ施設、福祉施設、商業施設として活用したいとのアイデアがあった。
 野庭団地内にある旧野庭中学校(20年4月閉校)では、団地の再生事業に併せて利活用を検討している。サウンディング調査では、大規模商業施設や共同住宅、医療施設、多機能地域交流施設などとして活用する意見があった。高度利用を図るため、用途地域の変更も求めた。
 ヒアリングを2度実施した旧ひかりが丘小学校(11年4月閉校)と旧くぬぎ台小学校(13年4月閉校)では、おおむね既存校舎をリノベーションした上で、教育施設またはスポーツ施設として使用したいとの意見があった。
 今後、サウンディング調査などを実施し、活用の方向性を検討する学校は▽旧緑園西小学校(22年4月閉校)▽旧いちょう小学校(14年4月閉校)▽旧上白根中学校(23年4月閉校)▽旧左近山小高小学校(13年4月閉校)―の4校。
 旧緑園西小学校では、地域住民の跡地利用への要望をまとめており、民間事業者との対話への準備を進めている。
 旧いちょう小学校では、今後、測量業務を発注して学校敷地を確定した上で対話を行う考えだ。
 旧上白根中学校は閉校したばかりのため、これから地域住民の要望を把握する。
 旧左近山小高小学校では、敷地の半分を占めるグラウンドで、特別養護老人ホームの建設を希望する民間事業者を募集した。ユーアイ二十一(金沢区羽沢町2ノ1)が25年度までに開所する予定でいる。現在、残る約6000平方bの敷地で利活用を検討している。既存校舎は現在、解体を進めている。
 近く事業者を公表する旧庄戸中学校は、20年度と21年度にサウンディング調査を実施した上で、22年12月から敷地を活用したい民間事業者を募集していた。

提供:建通新聞社