県土木部は7日、土木関係建設コンサルタント業務の指名競争入札で業者選定のベースとなる総合点数(4月1日時点)の一覧を初めて公表した。県内業者を対象にしたもので、入札の透明性向上と健全な競争を促すのが目的。各社の実績高や有資格者数、表彰等の個別情報は従来通り非公表とした。計79社のうち、300点以上となったのは18社。最高は大進と萩原技研の360点だった。
土木関係建設コンサルタント業務の選定表(県内業者)は、指名要綱の運用に基づいて各地域振興局等が作成する「指名候補者リスト」のベースとなる資料。各社の実績高や技術者1人当たりの完工高のほか、自己資本額、経営比率、外注比率、有資格者数、業務成績、表彰実績等の個別情報から総合点数を算出し、上位順にA、B(各20社程度)、C(10〜20社程度)の3グループに分けて設計金額の区分ごとに定める業者数を指名する。
県土木部ではこれまで、総合点数の算定式等は公表していたが、選定表の結果は明らかにしていなかった。公表に踏み切ったのは、入札の透明性向上に加え、業界の健全な競争と発展を促すのが目的で、各社からは総合点数のみ公表することを前提にして個別情報(4月1日時点)を収集。個別情報は「企業の営業活動に不利益となる恐れがあることから、これまで同様に公表しない」とした。
総合点数のトップは、大進と萩原技研で360点。これに、大福コンサルタント(354.6点)、サタコンサルタンツ(354.2点)、新日本技術コンサルタント(347.9点)、久永コンサルタント(347.4点)、南日本技術コンサルタンツ(345.8点)、国土技術コンサルタンツ(345点)、新和技術コンサルタント(341.7点)−などが続いた。
業者数を点数域(50点刻み)で区分すると、350点以上が4社となったほか、300点〜350点未満14社、250点〜300点未満4社、200点〜250点未満5社、150点〜200点未満9社−などとなった。
適用は6月1日以降の指名通知分から。選定表と指名候補者リストは毎年度更新し、これに併せて総合点数も公表する見通しだ。