金沢市は、泉本町6丁目地内「新共同調理場新築工事」に係る▽建築▽電気設備▽給排水衛生設備▽空調設備−の4工種(いずれも制約付き一般競争入札案件)について、6月下旬を目途に各工事の入札を公告する。
市では、『新たな学校給食調理場再整備計画』に基づき、老朽化が進む鞍月、扇台の両共同調理場と、富樫、三馬、伏見台、大徳の4小学校に併設している単独調理場を集約する形で、泉本町6丁目(県県央土木総合事務所跡地ほか)に新共同調理場を整備する。
建設規模はS造2階建て延べ5033・39平方メートル(建築面積3277・85平方メートル)。1日当たりの調理能力は8000食で、施設の特徴としては安全・安心な学校給食を提供するため、HACCP(ハサップ)などの各種衛生管理基準に対応するとともに、設備機器等の配置を工夫するなど、円滑な調理環境が確保される。また、調理室の見学スペースや、研修室を設けて食育の推進を図るほか、太陽光発電及び省エネ設備も導入。このほか、受変電設備を屋上に設けるなど、災害対策を強化し、臭気・騒音や、交通などについても周辺環境に配慮する。
総事業費には約51億円(債務負担行為含む)を投じる。
工期は各570日間を見込み、2025年9月の供用開始を目指す。
なお、建築などの4工種以外に、昇降機設備、排水処理設備、厨房機器設備(全て制約付き一般競争入札案件)も発注予定となっている。
実施設計はこれまでに終え、ヒゲウコン建築事務所(建築)、マッハ設備設計研究所(設備)がそれぞれ担当した。