日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/06/07
【埼玉】日本建築構造技術者協会関東甲信越支部埼玉サテライト/通常総会を開催/矢沢代表が再任
日本建築構造技術者協会関東甲信越支部埼玉サテライト(JSCA埼玉、矢沢秀周代表)は2日、2023年度通常総会を川口市内の川口駅前市民ホールフレンディアで開き、任期満了に伴う役員改選で矢沢代表が再任された。
総会冒頭のあいさつで矢沢代表は「コロナ禍により、実に3年ぶりの対面での開催。AIという言葉自体は前からあったが、このところよく聞かれるようになった。リモートという言葉も前からあったが、コロナによりツールになった。また、3年前よりもよく聞かれるようになった言葉は人手不足。これはどんどん進むと言われたが、実感をもって身の回りに感じるようになった。AI、リモートということも、人手不足につながっているのではないか」と述べた。続けて「その中で対応していかなければならないのがBIM。昨年末に建築でもBIMを推進していこうと県内の建築関係団体で彩の国建築BIM推進協議会が発足した。人手不足ということも考え、参加しているわれわれも、推進していかなければならない」との考えを示した。
来賓あいさつで県都市整備部建築安全課の山田暁子課長は「耐震化が義務化されている建築物は昨年度末で耐震化率が95・6%まで進んできた一方、残っている建物は課題を抱えているゆえに耐震化が進まない。これから耐震化率を上げるには、1段ランクが上がってくると考えている。皆さまには建物所有者の良き伴走者として、これからも一緒に耐震化を下支えしてほしい」と述べた。
議事では22年度活動・決算報告、23年度活動計画案・予算案について審議し、原案通りに可決した。任期満了に伴う役員改選では、矢沢代表と副代表の小橋良治氏、吉田孝氏が再任。新たな副代表に押川直治氏が選任された。
総会終了後は東京電機大学未来科学部建築学科助教の河原大氏が「木造建築における高靭性耐力壁と構造性能評価の可能性」をテーマに講演した。