6月2日に降った大雨の影響により洗掘された土岐川で、管轄する多治見土木事務所と災害応援協力に関する協定を締結している多治見建設業協会(松島祥久理事長)が懸命の災害復旧作業に当たっている。
被災箇所は、瑞浪市釜戸町地内を延びる幅員3・0〜3・5bの武並土岐多治見線の路側。2日に土岐川右岸の石積み護岸が約35bにわたって流出した。
県からの要請を受けた多治見建協はパトロールを実施し、災害復旧対応を務めることになった。まず、被災箇所を通行止めにし、現場の状況を確認。併せて、周辺の建設業協会の会員らが揖斐と美濃、郡上、可茂にある県の災害時応急対策用資機材備蓄拠点から袋詰め玉石や大型土のうを現場近くに運搬した。
3日には、被災により破損した水道管を瑞浪市が仮復旧。その後、被災現場の近くに建つ民家などを保全するため、直ちに運搬された玉石を浸食箇所に設置し始めた。4日からは玉石などを作りながら設置する作業を繰り返し、仮復旧を進めている。
また、県測量設計業協会による災害協定に基づく本格的な調査も進めている。
県は同路線を当面の間は通行止めにし、台風シーズン後の本復旧工事着手を目指している。
提供:建通新聞社