香川県は、洪水調節機能の増強などを目的とした長柄ダム再開発事業で、ダムの形を決める配置設計の委託先を決める簡易公募型プロポーザルの手続きを第2四半期に行う。2023年度はこの他に用地取得や、町道の付け替え道路の橋梁詳細設計3件などの業務委託11件、付け替え道路関連工事13件の発注を予定する。
整備する付け替え道路は町道西長柄線(延長約3500b)、町道栗原長柄線(延長約560b)、町道長柄新名線(延長約2700b)、町道赤羽線(延長約340b)、林道長柄線(延長約2440b)。32年度のダム再開発事業の完了までに順次整備していく。
長柄ダムは綾川町東分にある綾川のダムで、堤高30b、堤頂長124b。再開発事業ではダムの天端高を同軸で約13b嵩上げし総貯水量を421万立方bから944万立方bへと向上させる。ダム形式は重力式コンクリートダム。総事業費は221億円で22年度末時点の進捗率は13・9%となっている。
22年度までは付け替え道路の設計と用地測量、ダムサイトの地質調査などを進めてきた。24年度以降も用地取得と付け替え道路整備を行っていく。さらにダム本体の配置設計に基づいて、順調なら24年度にも施設設計を行い、その後さらに施工計画を立て工事へとつなげる。
提供:建通新聞社