岡山県備前県民局東備地域事務所は美作岡山道路建設事業について、2023年度事業費として8億2100万円を手当てし、吉井インターチェンジ(IC)〜柵原IC間に整備する光木高架橋の擁壁と法面の設計を6月上旬に委託、橋脚1基の工事を上半期に発注する。擁壁は補強土詳細設計を一式で、法面は予備設計2カ所と、9000平方bの法面・斜面状況調査を行う。並行して委託済みの環境調査と水質調査、22年度末に発注した同高架橋の橋脚1基の工事を進める。
23年度の施工場所は22年度と同じく赤磐市光木地内で、整備中の光木高架橋は施工延長約320b、橋長311bの鋼4径間連続細幅箱桁橋。橋梁部の標準幅員構成は総幅員が9・5bで車道幅員が3・5b、路肩幅員が1・25b。車線については当面、暫定2車線で整備する。下部工は橋台2基、橋脚3基で、上部工はクレーン架設する。高さは、橋台A1が14b、橋脚P1が13・5b、橋脚P2が11・9b、橋脚P3が17・3b、橋台A2が19・5b。
22年度は、同高架橋の橋脚1基の発注や約2割の用地買収などを行った。24年度は残り約8割分の用地取得などを進める。
同事務所の所管区間は大規模構造物が多く、今後は黒沢トンネル、黒本高架橋、茶臼山トンネル、吉井川橋と一部土工部の建設を順次進めていく。
同事業は、岡山市〜勝央町区間の全長約36`に及ぶ自動車専用道路を建設する計画で1993年に事業着手した。これまで2006年2月に熊山IC〜佐伯IC間、12年3月に湯郷温泉IC〜勝央IC間、16年3月に中国縦貫自動車道へ接続する勝央IC〜勝央JCT間、19年3月に瀬戸IC〜熊山IC間と佐伯IC〜吉井IC間が完成している。
未整備区間のうち瀬戸JCT〜瀬戸IC間は岡山市の所管で現在工事中、柵原IC〜湯郷温泉IC間は美作県民局勝英地域事務所の所管で設計や工事を進めている。東備地域事務所では、赤磐市光木〜久米郡美咲町飯岡地内の吉井IC〜柵原IC間の延長約7`を担当。21年度に国から補助採択を受け、美作岡山間道路建設班を立ち上げ、現在まで事業を進めている。
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提供:建通新聞社」