日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/06/05
【埼玉】杉戸町/新庁舎整備事業/従来方式とDB方式の2案を検討
杉戸町は、基本構想を検討中の新本庁舎整備で見込まれる施設規模、概算工事費、事業手法などについて試案を明らかにした。現在敷地で建て替える想定の下、整備後の延べ床面積として6800〜7800u、建設費用が44億〜70億円(外構・解体・仮設など除く)と試算した。事業手法は公設公営の従来方式のほか、設計・施工一括発注のDB方式いずれかが望ましいとの見解を示した。
新庁舎の規模は国土交通、総務の両省それぞれの基準により算出。国交省基準は延べ床面積7693u、総務省では同7817uが仮定の規模となった。さらに現庁舎が同6802uであることを踏まえ、同6800〜7800uの範囲が現時点で想定される新庁舎規模であるとの見方を出した。
行政手続きのオンライン化などDX(デジタルトランスフォーメーション)、働き方改革などが施設規模に与える可能性までは加味していない。
建設費用はRC造とした場合の金額。ZEB(ネットゼロエネルギービル)や将来物価予測も上乗せした結果、現時点で最大約70億円を算出した。事業手法では、今回庁舎整備にPFI方式はなじまないとみる。
町は新庁舎整備審議会による視察を23日に行い、7月14日に再び審議会の会合を開く予定。本年度中の基本構想決定を目指す。