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建通新聞社
2023/06/05

【大阪】大阪市 耐震基準未満災害対策施設は10棟 

 災害時に中枢拠点となる災害対策施設の耐震化を進めている大阪市は、残りの耐震基準未満施設が、▽東野田抽水所▽西三荘抽水所▽恩貴島抽水所2棟▽もと森之宮工場▽もと鶴町小売市場民営活性化事業施設▽弘済院4棟―の10棟だと公表した。各施設の跡地活用は未定。このうち東野田抽水所の第1ポンプ棟は、機能を第2ポンプ棟に集約し2030年度に供用を廃止する。
 東野田抽水所の所在地は都島区東野田町3ノ3。供用廃止する第1ポンプ棟の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ805平方b(建築面積402・64平方b)となる。敷地面積は6467・92平方b。
 第2ポンプの改築による機能増強整備の事業期間は22〜29年度を予定。総事業費は39億4700万円。抽水所高圧受変電他設備工事は東芝プラントシステム(大阪市北区)が担当。ポンプ設備工事は入札が一度不調になったため、業務を細分化して23年度に再公告する予定だ。
 また、老朽化が進む西三荘抽水所のポンプ棟も災害対策施設として耐震改修する。沈砂池設備設計業務を6月中に発注する予定だ。耐震改修工事の発注時期は未定だが、24年度末までに完了させる。
 恩貴島抽水所のポンプ棟2棟は、此花下水処理場への機能集約に伴い23年度に供用廃止される。敷地面積は7273・82平方b。所在地は此花区春日出北3ノ10。
 もと森之宮工場は現在解体工事が進んでおり、10月にも完了する。跡地は大阪城東部地区の開発事業に利活用される。敷地面積は1万2200平方b。もと鶴町小売市場民営活性化事業施設(UR都市機構鶴町アパート)はUR都市機構が解体しており、24年度内に完了する。敷地面積は1869・94平方bで、所在地は大正区鶴町2ノ9ノ9。
 弘済院4棟(附属病院、附属病院増築棟、第1期特別養護老人ホーム、第2期特別養護老人ホーム)は、住吉市民病院跡地に整備される新病院が完成した後、供用廃止される。敷地面積は約8万5000平方bで、所在地は吹田市古江台6ノ2ノ1。