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建設経済新聞社
2023/06/05
【京都】榎峠バイパスの京都側トンネル 延長５２５ｍは第２四半期入札 兵庫県は第２四半期公告、第３四半期入札
京都府と兵庫県は、国道４２９号の府県境にある榎峠の区間について、トンネル等を整備し円滑な交通を確保するバイパス事業として、令和５年度にそれぞれトンネル工事を発注する。
京都府福知山市と兵庫県丹波市の府県境にある榎峠は、幅員が狭く、急カーブの坂道が続く道路で、大型車は通行できず、普通車でもすれ違いすら困難な状況。兵庫県側は異常気象通行規制区間となっており、特に冬期は積雪や凍結により通行に支障が生じている。両府県は、この峠区間にトンネル等を整備し円滑な交通を確保する。
京都府は、国道４２９号榎峠バイパス道路整備事業について、令和元年11月に事前評価を行い、令和２年度に事業化した。事業期間は令和２～８年度の７年間を想定。バイパス道路の整備により道路線形の改良及び道路幅員の拡幅を行う。
府の事前評価時の内容によると、ルートについては、京都府・兵庫県が共同で計画し検討した結果、兵庫県側整備済み区間を有効利用し、トンネル延長を短くするルートを採用する方針。緑豊かな山間部を通過するため、トンネル計画など地形改変を最小限に抑える工法の採用や在来種による法面緑化等により自然環境の保全に努める。榎峠は中央分水嶺に当たることから、分水嶺直下でトンネルの勾配を折り、水量の変化に対する両水系への影響を最小限にとどめるよう配慮。兵庫県側には絶滅危惧種の生息が確認されているエリアがあり、これを避けるルートを選定する。事業箇所は福知山市景観計画において自然景観保全ゾーンの農山村・山並み景観保全地区に該当しており、ルート選定では集落から離れた位置にトンネル坑口を設け、農山村の景観等里山の保全に配慮する。兵庫県側の集落付近には埋蔵文化財が確認されているため、影響のないルートを検討し配慮する。
事業箇所は兵庫県丹波市青垣町中佐治～京都府福知山市談。延長はＬ２４００ｍ（兵庫県側１１９０ｍ、京都府側１２１０ｍ）で、このうち榎峠トンネル（仮称）はＬ１０９２ｍ。幅員は７・５ｍ（トンネル部７・０ｍ）の２車線。土工部が幅員７・５ｍ（３・０ｍ×２車線、路肩０・７５ｍ×両側）、トンネル部が幅員７・０ｍ（３・０ｍ×２車線、路肩０・５０ｍ×両側）＋監査歩廊０・７５ｍ×両側。
兵庫県の事業概要によると、道路改築１１９０ｍ（全体延長２４００ｍ）で、計画幅員は２車線、歩道なし、車道（明かり区間）６・０ｍ（全幅７・５ｍ）、車道（トンネル区間）６・０ｍ（全幅７・０ｍ）。
全体事業費は約４２億７０００万円を見込む。総便益（Ｂ）は４６億７０００万円、総費用（Ｃ）は３４億９０００万円、費用便益比（Ｂ／Ｃ）は１・３と算出した。京都府が約２１億円、兵庫県が約２１億円。
計画交通量は３０００台／日（令和12年予測交通量）。道路の区分は第３種第３級。設計速度は50㎞／ｈ。
榎峠バイパスを巡っては、京都府中丹西土木事務所が国道４２９号道路企画調査業務として、道路概略設計を踏まえ、道路予備設計（バイパス計画）を作成する業務を平成31年２月に指名競争入札でオリエンタルコンサルタンツに委託し実施。榎峠バイパスの新規事業着手に向け、事前評価に必要な当該路線の将来交通量の推計と費用便益分析を行う業務をセントラルコンサルタントと平成31年３月に随意契約し実施した。
このほか、ボーリング調査等を平成31年３月に指名競争入札で内外エンジニアリングに委託。基準点測量などを令和２年５月に指名競争入札でユーズに委託。山岳トンネル詳細設計（本体工設計）一式、施工計画・仮設備計画１トンネル、道路詳細設計（Ａ）０・７㎞などを令和２年５月に指名競争入札で中央復建コンサルタンツに委託。機械ボーリングなどを令和２年６月に指名競争入札でキンキ地質センターに委託。詳細設計（箱型函渠）を令和２年７月に指名競争入札でサンスイコンサルタントに委託。用地測量や用地境界仮杭設置などを令和３年３月に指名競争入札でユーズに委託した。
トンネル本体工事、道路築造工事及び橋梁修繕工事の発注に伴う積算業務について、一般財団法人京都技術サポートセンター（京都市上京区）と令和４年８月に随意契約した。
このほど京都府が公表した令和５年度発注見通しにおいて、一般競争入札の関連工事２件を追加した。
中丹西土木事務所は、国道４２９号道路新設改良工事（債務負担行為）福知山市談～法用）を第２四半期に入札。工事概要は道路築造工（工事用道路）Ｌ１５０ｍ、盛土工Ｖ１１００m3、河川付替え函渠工Ｌ20ｍ。工期は10ヵ月。発注種別・等級は土木一式・Ⅰ。
国道４２９号道路新設改良工事（債務負担行為）（福知山市談～法用）を第２四半期に入札。工事概要はトンネル築造工Ｌ５２５ｍ。工期は20ヵ月。発注種別・等級は土木一式・ＪＶ。
一方、兵庫県は、令和５年度発注見通しに国道４２９号榎峠トンネル工事を盛り込んだ。兵庫県丹波市青垣町中佐治において、トンネル築造工を計画。一般競争入札で第２四半期に公告し、第３四半期に入札（契約）する予定。工期は20ヵ月。概算工事規模（税込）は２２億８０００万円以上を見込む。
京都府福知山市と兵庫県丹波市の府県境にある榎峠は、幅員が狭く、急カーブの坂道が続く道路で、大型車は通行できず、普通車でもすれ違いすら困難な状況。兵庫県側は異常気象通行規制区間となっており、特に冬期は積雪や凍結により通行に支障が生じている。両府県は、この峠区間にトンネル等を整備し円滑な交通を確保する。
京都府は、国道４２９号榎峠バイパス道路整備事業について、令和元年11月に事前評価を行い、令和２年度に事業化した。事業期間は令和２～８年度の７年間を想定。バイパス道路の整備により道路線形の改良及び道路幅員の拡幅を行う。
府の事前評価時の内容によると、ルートについては、京都府・兵庫県が共同で計画し検討した結果、兵庫県側整備済み区間を有効利用し、トンネル延長を短くするルートを採用する方針。緑豊かな山間部を通過するため、トンネル計画など地形改変を最小限に抑える工法の採用や在来種による法面緑化等により自然環境の保全に努める。榎峠は中央分水嶺に当たることから、分水嶺直下でトンネルの勾配を折り、水量の変化に対する両水系への影響を最小限にとどめるよう配慮。兵庫県側には絶滅危惧種の生息が確認されているエリアがあり、これを避けるルートを選定する。事業箇所は福知山市景観計画において自然景観保全ゾーンの農山村・山並み景観保全地区に該当しており、ルート選定では集落から離れた位置にトンネル坑口を設け、農山村の景観等里山の保全に配慮する。兵庫県側の集落付近には埋蔵文化財が確認されているため、影響のないルートを検討し配慮する。
事業箇所は兵庫県丹波市青垣町中佐治～京都府福知山市談。延長はＬ２４００ｍ（兵庫県側１１９０ｍ、京都府側１２１０ｍ）で、このうち榎峠トンネル（仮称）はＬ１０９２ｍ。幅員は７・５ｍ（トンネル部７・０ｍ）の２車線。土工部が幅員７・５ｍ（３・０ｍ×２車線、路肩０・７５ｍ×両側）、トンネル部が幅員７・０ｍ（３・０ｍ×２車線、路肩０・５０ｍ×両側）＋監査歩廊０・７５ｍ×両側。
兵庫県の事業概要によると、道路改築１１９０ｍ（全体延長２４００ｍ）で、計画幅員は２車線、歩道なし、車道（明かり区間）６・０ｍ（全幅７・５ｍ）、車道（トンネル区間）６・０ｍ（全幅７・０ｍ）。
全体事業費は約４２億７０００万円を見込む。総便益（Ｂ）は４６億７０００万円、総費用（Ｃ）は３４億９０００万円、費用便益比（Ｂ／Ｃ）は１・３と算出した。京都府が約２１億円、兵庫県が約２１億円。
計画交通量は３０００台／日（令和12年予測交通量）。道路の区分は第３種第３級。設計速度は50㎞／ｈ。
榎峠バイパスを巡っては、京都府中丹西土木事務所が国道４２９号道路企画調査業務として、道路概略設計を踏まえ、道路予備設計（バイパス計画）を作成する業務を平成31年２月に指名競争入札でオリエンタルコンサルタンツに委託し実施。榎峠バイパスの新規事業着手に向け、事前評価に必要な当該路線の将来交通量の推計と費用便益分析を行う業務をセントラルコンサルタントと平成31年３月に随意契約し実施した。
このほか、ボーリング調査等を平成31年３月に指名競争入札で内外エンジニアリングに委託。基準点測量などを令和２年５月に指名競争入札でユーズに委託。山岳トンネル詳細設計（本体工設計）一式、施工計画・仮設備計画１トンネル、道路詳細設計（Ａ）０・７㎞などを令和２年５月に指名競争入札で中央復建コンサルタンツに委託。機械ボーリングなどを令和２年６月に指名競争入札でキンキ地質センターに委託。詳細設計（箱型函渠）を令和２年７月に指名競争入札でサンスイコンサルタントに委託。用地測量や用地境界仮杭設置などを令和３年３月に指名競争入札でユーズに委託した。
トンネル本体工事、道路築造工事及び橋梁修繕工事の発注に伴う積算業務について、一般財団法人京都技術サポートセンター（京都市上京区）と令和４年８月に随意契約した。
このほど京都府が公表した令和５年度発注見通しにおいて、一般競争入札の関連工事２件を追加した。
中丹西土木事務所は、国道４２９号道路新設改良工事（債務負担行為）福知山市談～法用）を第２四半期に入札。工事概要は道路築造工（工事用道路）Ｌ１５０ｍ、盛土工Ｖ１１００m3、河川付替え函渠工Ｌ20ｍ。工期は10ヵ月。発注種別・等級は土木一式・Ⅰ。
国道４２９号道路新設改良工事（債務負担行為）（福知山市談～法用）を第２四半期に入札。工事概要はトンネル築造工Ｌ５２５ｍ。工期は20ヵ月。発注種別・等級は土木一式・ＪＶ。
一方、兵庫県は、令和５年度発注見通しに国道４２９号榎峠トンネル工事を盛り込んだ。兵庫県丹波市青垣町中佐治において、トンネル築造工を計画。一般競争入札で第２四半期に公告し、第３四半期に入札（契約）する予定。工期は20ヵ月。概算工事規模（税込）は２２億８０００万円以上を見込む。
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