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建通新聞社(神奈川)
2023/06/02

【神奈川】横浜市 山下ふ頭再開発で事業提案8件

 横浜市港湾局は、2026年度の事業化を目指す山下ふ頭再開発で市内事業者8者から事業提案を受けた。提案内容はスポーツ・コンサートなどのエンターテイメント施設や体験型テーマパーク、国際展示場など。本年度に設置する「山下ふ頭再開発検討委員会」で、事業計画の策定、事業者の募集に向け協議する。30年度の完了を目指している。
 スポーツ・コンサートなどのエンターテイメント施設は、▽久米設計(代表)とペイシャンスキャピタルグループ▽像建築設計事務所▽リスト(代表)、ホテルニューグランド▽デザインニッポンの会(代表)、天野和俊デザイン事務所―など4件の提案があった。
 体験型テーマパークは、▽ken―kenを代表とするアイヴィクト、リンクス都市計画一級建築士事務所のグループ▽ヒロ・インターナショナル横浜支店―が提案。
 国際展示場は、▽横浜港ハーバーリゾート協会▽山手総合計画研究所―の2者が提案した。
 21年12月から22年5月に民間事業者の事業提案を募集し、鹿島や竹中工務店など10者の提案があった。しかし、市民から「もっと広く事業者から意見を求めるべき」との声があったため、市内事業者を対象に2度目の募集を行った。
 山下ふ頭再開発検討委員会で、事業提案や市民意見を基に、山下ふ頭再開発のコンセプトや必要な施設を1年程度かけて協議し、市への答申を作成。市は答申を基に事業計画を固め、24年度中にも事業者を募集する計画だ。
 山下ふ頭は面積約47fで、1963年に完成した。本牧ふ頭や南本牧ふ頭、大黒ふ頭などで扱うコンテナの開放、梱包などを行うバックヤードとして活用する。用途は商業で、建ぺい率は80%、容積率は400%。
 市は施設の老朽化や物流環境の変化に伴い、広大な敷地を活用し、再開発を行うこととした。2015年に「山下ふ頭再開発基本計画」を公表。その後、IR(統合型リゾート)の建設が中止となったことで、IRにかわる新たな事業計画の検討を進めている。

提供:建通新聞社