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　日本型枠工事業協会新潟支部（渡辺節男支部長）は１日、２０２３年度通常総会を弥彦村で開催した。
　冒頭、あいさつに立った渡辺支部長は「大事な項目がたくさんある。長時間になるが、皆さんの意見を聞かせてほしい」と呼びかけた。
　議事では２２年度の事業と収支決算報告、２３年度の事業計画案と収支予算案が審議され、いずれも原案通り承認。事業計画には▽社会保険未加入対策の推進の継続▽「働き方改革」への対応▽建設キャリアアップシステム（ＣＣＵＳ）運用への対応▽登録型枠基幹技能者育成事業の推進と技能検定の支援▽特定技能外国人受入れ体制の整備−の５項目が盛り込まれた。
　続く意見交換では、担い手確保に向けた業界の魅力向上について意見が交わされた。２０年度以降、法定福利費の確保には改善がみられるものの、型枠技能者の賃金がほぼ横ばいとなっていることや新卒の入職者が確保できていない厳しい実情が示され、これらに対し「製造業より賃金が安く業界に魅力がない。型枠だけの問題ではなく、大手も困る話なので、一緒に対策に取り組まなければならない」「話し合いの場を設けたり、書面での送付などゼネコンなどにわれわれの意見を伝える行動が必要だ」などと訴える声が相次いだ。