阿南市はこのほど、有識者を交えた第3回魅力ある都市づくり審議会を開き、阿南駅周辺地区(富岡町)の公共空間を活用する新たな拠点づくりに向けた、新図書館の整備箇所として「市民会館解体跡地」を選定した。敷地面積や床面積が確保できることや車でのアクセス性などが評価された。跡地は敷地面積が6353平方b、最大建築面積は3812平方bとなり、建設可能な最大延べ床面積は1万2706平方bを想定している。
新図書館は約30万冊を収蔵できる施設を計画。現段階で想定する規模は、図書館が面積2700〜3000平方b、共有部(エントランス・廊下・機械室など)が900〜1000平方bなど。
図書館は、開架部が一般・児童開架スペース1770〜2120平方b、おはなし室50平方b、新聞・雑誌コーナー50平方bの他、イベントやグループ学習に活用できるスペースが100平方b、40人を収容できる学習室が40平方bなど。事務・管理室は職員事務作業室、会議室、倉庫などに280平方b、閉架書庫として240〜300平方bを設ける計画。
共有部はエントランスロビー120平方b、ボランティア室30平方b、階段・廊下・トイレ・機械室など718〜790平方bを予定。新図書館の複合機能(案)として、図書館機能以外にカフェスペース、音楽スタジオ、グループ活動室、コワーキングスペース、屋外芝生広場を併設する複合機能案も示した。
敷地選定に関して有識者から「市民会館跡地だと、ウォーカブル(居心地がよく歩きたくなる)が機能しないのではないか。駐車場の位置に関しては検討した方が良い」などの意見も出た。
提供:建通新聞社