道路整備促進期成同盟会千葉県連合協議会と千葉県道路整備促進協議会の通常総会が5月31日、千葉市内の京成ホテルミラマーレ6階ローズルームで開かれ、2023年度事業計画・予算など全ての議案が承認された。千葉県連合協議会会長の小泉一成・成田市長と、千葉県道路整備促進協議会会長の池田和彦・千葉県トラック協会会長は、首都圏中央連絡自動車道や北千葉道路などの広域的な幹線道路ネットワークのさらなる整備が求められると口をそろえた。
千葉県連合協議会の総会において小泉会長は、県内の道路整備が着実に進んでいるとの認識を示した上で、「圏央道においては県内区間の約8割が開通し、経済に好循環をもたらしている。今後、さらに整備効果を高めるためには、圏央道や北千葉道路などの広域的な幹線道路ネットワークの1日も早い全線開通が必要。また、地域に密着した道路の整備についても着実に進めていくことが不可欠」と話し、道路の整備や管理が長期安定的に進められるよう、引き続き会員相互の連携を図り、必要な予算の確保などを国に強く働き掛けていくとした。
千葉県連合協議会は23年度、道路整備の促進や道路予算の確保などについて、国会や政府関係機関などに対する要望活動を展開。また、道路予算など道路整備に関する諸問題についての世論の動向と、そのあり方の調査研究を実施する。さらに、道路整備の必要性や道路予算の確保などについて広報活動を行うとともに、道路に関する情報・資料を収集し、会員に提供する。
圏央道や北千葉道路の充実・強化が重要
千葉県道路整備促進協議会の総会で、池田会長は「圏央道や北千葉道路などの広域的な幹線道路ネットワークの充実・強化を図ることが大変、重要。さらに、災害に強い道路ネットワークの整備や生活道路の交通安全対策についても、迅速かつ着実な事業の推進が求められている」と強調。今後も引き続き、道路整備について、利用者目線で国などに要望していくとした。
千葉県道路整備促進協議会は23年度、道路整備事業を促進するため、国・県などに対する要望活動に尽力。また、道路状況の調査・視察を行うとともに、全国道路利用者会議と関東甲信越地区道路利用者会議が開催する道路状況の調査・視察に参加する。さらに、道路利用者に道路整備の必要性をPRするため、県、千葉県道路協会、道路整備促進期成同盟会千葉県連合協議会と協力してパンフレットや冊子などを配布するとともに、会員に対して必要な資料・情報を提供する。
両総会で来賓祝辞に立った穴澤幸男副知事は、新湾岸道路に関して「5月26日に整備の実現に向けた期成同盟会が設立され、昨日、国へ要望活動を行った」と紹介。国に最大限協力し、広域的な幹線道路ネットワークの充実・強化に向けて積極的に取り組んでいく方針を示した。
千葉県連合協議会は、各期成同盟会26団体と千葉県道路整備促進協議会を含む28団体で構成。県内の道路整備を強力に促進するための道路予算の確保などについて積極的な活動を行うことを目的に、1981年1月30日に設立された。
千葉県道路整備促進協議会は、県、県内市町村、企業など531団体で構成。道路利用者の総意に基づき、県内道路の整備・改善を促進し、啓発を行うことを目的としている。設立日は49年6月1日。