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　県が移転を計画している姶良家畜保健衛生所の整備について、見直しを求める住民の会からの文書に対し回答を行っていたことが分かった。それによると「霧島市牧園町高千穂地区を移転予定地として整備を進めたいと考えており、関係者にご理解をいただけるよう丁寧な説明を行う」と回答。２０２３−24年度の２カ年で敷地造成や建築等を行いたい考えだ。
移転に向けた取り組みは、姶良市や霧島市から紹介のあった８カ所の土地について県が現地調査を実施。周辺の状況確認を行った上で４カ所を候補地とした。
　その後、関係部局による選定会議を22年４月に開催し、管内の農場へ２時間以内に到着できる立地等の項目について協議。最適な移転候補地として霧島市牧園町高千穂地区（敷地面積約１万１５００�u）を選定。同年10月に霧島市から土地を購入した。
　住民への説明会は、高千穂地区自治会の代表者ら17人に対し22年６月に実施。８月には霧島市旅館協議会、霧島ゴルフクラブに対しても整備計画の説明で理解を得た。さらに、23年１月と４月に住民説明会を行った。
　建物規模をみると、管理棟はＷ造平屋建て４９５�u、検査棟はＲＣ造平屋建て５６０�u、焼却棟・車庫外はＲＣ造平屋建て３７０�u−など。
　焼却炉は７００度以上で焼却し、炉内で発生する煙も２次燃焼室で再度加熱処理するため、煙突から煙や臭いはほとんど発生しないほか、施設からの排水は浄化処理施設で適正に処理する。