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　指月電機製作所（兵庫県西宮市大社町10の45　足達信章代表執行役社長）は、30日に開いた決算説明会で、子会社の秋田指月（秋田県羽後町足田南田35の２　足達信章代表取締役社長）が約５０００平方�bの新棟建設に今夏から着工する計画を明らかにした。設計者・施工者は今後、決定する。
　指月電機製作所は、蓄電器その他各種電気および通信機械器具の部品・材料などの製造販売、据付け工事、修理・保守、電子機器制御用プログラムのソフトウェア開発などを展開している。
　中期経営計画として、ｘＥＶ（電動車）向けコンデンサの生産能力増強と世界シェア拡大を目指しており、国内拠点に工場２棟を増設して、生産能力の倍増を目指す。
　このうち１棟を、秋田指月の既存工場隣接地に設ける計画。施設は平屋建て、延べ５０００平方�b程度で、今夏の着工、２０２４年秋の竣工を目指す。
　２棟目の建設地や時期、規模は未定。国内における同社のｘＥＶ用コンデンサに関する生産および開発の拠点としては秋田指月のほか、同社隣接地に建つ村田指月ＦＣソリューションズ、岡山指月（岡山県総社市）、指月Ｒ＆Ｄセンター（兵庫県西宮市）がある。
　秋田指月の増築により、グループ全体のｘＥＶ用コンデンサの生産に関する建屋のキャパシティは、５４０万台／年から７００万台／年に増強。２棟目が竣工すると９００万台／年になる。設備能力も段階的に伸ばし、９００万台／年を目指す。２棟の総投資額は、土地・建物、設備費ともに50億円以上を見込んでおり、さらに海外拠点設立を含む能力増強も構想する。
　なお、秋田県における新棟建設は、県の「あきた企業立地促進助成事業」の助成を受ける。

　提供：建設新聞社