建設新聞社
2023/05/31
【東北・山形】山形県が最上川ふるさと総合公園フルーツStの官民連携調査
山形県は、寒河江市の最上川ふるさと総合公園内に整備を検討している「フルーツ・ステーション」の官民連携導入可能性調査業務委託の公募型プロポーザルを実施し、最優秀提案者に日本総合研究所を選定した。来月上旬にも同社と契約を締結する。
県は、さくらんぼの新品種「やまがた紅王」を本年度から本格販売すること、2025年に県のさくらんぼ栽培150周年を迎えることなどを契機に、観光誘客と情報発信の場となる「フルーツ・ステーション」の設置を検討している。設置予定地は、寒河江市寒河江山西甲1269地内の最上川ふるさと総合公園内で、園内のセンターハウスや芝生広場付近を想定している。
施設機能については、カフェなどの飲食店機能、フルーツ関連商品を取り扱う物販機能、フルーツの収穫や加工および情報の発信など体験・学習機能の付加などを見込む。
整備に当たっては、事業のアイデアやノウハウ、資金などの民間活力の導入を検討しており、各機能を備えた「フルーツ・ステーション」の設置および運営、園内モビリティの導入は民間事業者が担当し、園路や広場など既存の公園施設の改修は県が実施することを想定している。
今回の委託では、各事業手法のライフサイクルコスト、民間事業者対象のサウンディング調査などの内容を踏まえた上で、事業方式や事業期間などを含む最適な事業スキームを精査する。また、施設の概略設計やゾーニング・配置計画、概算事業費などを盛り込んだ基本計画も検討する。履行期間は24年3月21日まで。
今後のスケジュールは、Park−PFIなど民間活力の導入を決定した場合は、24年度は公募条件の検討および準備に取り掛かり、25年度に民間事業者の選定作業を進めていく。早ければ26年度の事業化を目指す。
提供:建設新聞社