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　石川県漁業協同組合（ＪＦいしかわ）は、今夏の着工を目指す金沢港における「かなざわ総合市場」（金沢市無量寺町）の建て替えについて、浦建築研究所（金沢市）で進めている設計が完了次第、指名競争入札で施工者選定にあたる方針だ。
　現市場（Ｓ造２階建て延べ約５０００平方メートル）は老朽化に加え、建物の隙間から野鳥が入り込む問題も抱えている。このため衛生管理を徹底できる閉鎖型の荷さばき場を備えた新施設に建て替える。
　計画では、Ｓ造２階建てで１階に競り場、２階に事務所などを配置し、現在人気の高い競りの見学ツアー専用のスペースも確保する。建設規模は現行よりも縮小する。建て替えは現施設を稼働させながら段階的に実施する予定としており、工程調整を行うなどして、市場関係者の業務に支障が出ないよう配慮する。２０２６年３月の全体完成を見込む。
　金沢港無量寺エリアでは、にぎわい拠点となる県の金沢港クルーズターミナルが２０年６月にオープン。今後、かなざわ総合市場の新施設が運用されれば、隣接する直売所「金沢港いきいき魚市」との相乗効果でさらなる集客力向上や港の活性化が期待される。