東海国立大学機構(名古屋市千種区)は、名古屋大学の東山キャンパス内に延べ1万平方b超の研究施設「LYKEION(リュケイオン)棟」を新設することを明らかにした。2026年度の完成を予定しており、24年度中の着工を目指す。現在は「設計を進めている」段階だが、東海国立大学機構は事業者についての回答を控えた。
リュケイオン棟の建設予定地は、北部厚生会館や赤崎記念研究館などが立つ東山キャンパス内北側の一帯。延べ1万平方b超の施設には、新分野の開拓につなげるための研究環境を整備し、国内外の若手研究者を呼び込む考えだ。
東海国立大学機構は5月26日、債券「東海機構コモンズ債」を発行して100億円を調達することを発表。調達した資金は、リュケイオン棟の整備の他、東山キャンパスで建設中の交流施設「東海機構プラットフォーム」や、岐阜大学の柳戸キャンパスで計画中の「医獣薬一体型非臨床研究施設」の整備費に充てる見込み。発行額の内訳は明らかにしていないものの、東海機構大学の担当者は「大部分をリュケイオン棟が占める」と回答している。
提供:建通新聞社