県土整備部は、道路の冠水や渋滞解消に向けて県内4カ所を対象とした基礎調査に入る。「6月補正」に調査費3000万円を盛り込み、来年度以降の事業化を目指す。
由良川と円城寺川が合流する倉吉市津原〜穴沢では、一昨年7月の大雨により倉吉由良線など4カ所が冠水。同じ地域で北栄町が町道のかさ上げを計画しており、県も調整を図りながら対策工を検討する。
米子市大谷町〜祇園町の米子環状線は、JR下をくぐるアンダーパスが冠水。周辺の国道180号や市道でもJRアンダーパス部の冠水カ所が発生。迂回する新たなルートを含めて検討し、市街地の渋滞対策と合わせ改善策を練る。
このほか、米子市西福原の通称・自衛隊道路(東福原樋口線)で通学路の安全対策を検討、米子市尾高の米子大山線は、集落内の安全対策でバイパスの整備を視野に調査する。
同部は単県道路調査費3000万円を補正。早ければ7月から調査に着手して概略検討をまとめ、「来年度以降、国予算を活用して整備を進めたい」(道路建設課)と話している。
日刊建設工業新聞