大津市管財課は、先に公募型プロポーザルを実施していた「大津市庁舎整備検討における詳細調査等支援業務」について、担当として地域計画建築研究所(京都市下京区)を特定した。参加提案者は地域計画建築研究所とGPMO関西事務所の2者。今後は、候補地における庁舎整備の実現手法の検討や、その他の詳細な調査及び庁舎整備に係る市民ワークショップの実施を支援する。
同市の市役所庁舎については、移転先に皇子山総合運動公園の多目的広場と、JR大津駅・滋賀県庁舎周辺の2候補地が挙がっている。整備予算は、新庁舎棟建設費が150〜175億円、立体駐車場(300〜450台)建設費は9〜13・5億円、用地取得費(皇子山総合運動公園)7〜9億円を見込んでおり、その他に外構等整備費、既存庁舎解体・整地・公園代替整備費、アクセス道路整備費等を考慮する必要があり、庁舎移転に関連し、各種ネットワーク・システム整備費や、家具什器整備費・移転費も必要。
新庁舎規模については、必要延床面積が4万0000平方b〜4万5000平方bで、現在の本庁舎機能を対象とする職員数、議員数の現状、将来推計、一人当たり執務面積の適正基準から算出。
皇子山総合運動公園の多目的広場で整備した場合のスケジュールは、今年度に基本計画に向けた調査、ワークショップ。24年度に基本計画とパブリックコメント、25年度から基本設計・実施設計(3ヵ年)、造成工事・新庁舎整備工事(3ヵ年以上)と見込んでおり、JR大津駅・滋賀県庁舎周辺で整備した場合のスケジュールについては、今年度に基本計画に向けた調査、ワークショップ、基本計画、パブリックコメントは24年度。25年度以降は基本計画で検討―としている。
最有力となっている現庁舎前の皇子山総合運動公園内にある多目的広場は、敷地が4万4500平方bあり、国有地。なお、現在ある新館は既存のまま使用し、本館と別館機能を移転建替えする考えで、新館は「企業局」を中心に活用する方針。
また、現庁舎の別館と一体化している中消防署については、びわこ競艇場の駐車場(皇子が丘3丁目)に移転する。
提供:滋賀産業新聞