「早期の完成を目指して一生懸命務めさせていただく」―。23日に羽咋市役所で開かれた、羽咋市と富山県氷見市を結ぶ国道415号羽咋神子原・氷見熊無区間整備促進期成同盟会の2023年度総会で、新会長に就任した羽咋市の岸博一羽咋市長はこう決意表明した。同盟会はこれまで両市の市議や地区住民が中心となっていたが、新会長に羽咋市長、副会長に林正之氷見市長が就き、役員に両市議会議長や地元経済界らが加わったことで、県境部の事業着手に向けた動きが本格化しそうだ。
のと里山海道千里浜ICと能越自動車道氷見ICを直結する国道415号では、石川県が羽咋バイパス(羽咋市兵庫町から神子原町までの7・4キロ)=図、富山県が谷屋・大野バイパスの整備に乗り出しているほか、羽咋市神子原・氷見市熊無の県境部で国交省による調査が行われている。
このうち、羽咋バイパスではこれまでに海側寄りの1期区間3・7キロが供用し、現在、羽咋トンネルなどからなる山側寄りの2期区間3・7キロが施工中。県では2期区間の年内供用を目指しているほか、今年度から羽咋市神子原町の県道所司原神子原線と分岐するまでの未改良区間の調査に入り、2期区間完成後、間断なく整備に取り掛かれるよう準備を進める。
馳浩知事は3月の県議会予算委員会で県境部について「富山県、羽咋市、氷見市と連携しながら早期事業化に向けて国に対し調査の促進を働き掛けていく」と答弁していた。