日本工業経済新聞社(群馬)
2023/05/24
【群馬】前橋市が中之沢浄水場の更新を計画
前橋市は中之沢浄水場(粕川町中之沢384−50)の更新事業について、年内の着工を目指して発注時期の調整を進めている。発注方法は総合評価落札方式による一般競争入札を想定。配水池2基の築造や電気設備の新設など全てを一括しての発注を予定している。工事は2025年度までの3カ年で行うこととなり、工事費は債務負担行為も含め約13億円となっている。
中之沢浄水場は1973年に整備した施設で、粕川地区を中心に宮城地区にも配水を行っている。現在の施設はコンクリート製の配水池として300立方mの1号と1125立方mの2号がある。水源は全部で3カ所あり、1カ所は場内に、残る2カ所は南北に位置している。同浄水場は市北東部における重要な配水施設となっており、建設から50年が経過し、老朽化していることから更新を計画した。
新施設は将来的な浄水場の統合などを見越して、現在の施設の北側へ建設する。1施設につき750uのステンレス製配水池を2基新設するほか、電気室や非常用の発電機室、緊急遮断弁や高度処理設備などの機械類、配水池を支えるための地盤改良工事なども実施する。水源は3基全てを継続して使用する。設計は21年度から2カ年かけて利根設計事務所(前橋市)が作成した。
既存施設については、更新が完了する26年度以降に、浄水場内にある水源を残して解体する予定としている。
市の水道施設更新に当たっては、21年度に荻窪受水場の工事、22年度に上柴配水場で工事を実施中。いずれも3カ年の継続工事となっている。直近の上柴配水場の工事は施工実績のある市内業者による2者JVの案件で、シノハラゼネラル・須田工業JVが受注した。