高梁市は、高梁認定こども園(仮称)の建設について、建築・電気設備・機械設備に分離し、早ければ10月ごろにもそれぞれの工事を発注したい考えだ。臨時議会を開き承認した後、年内には着工する見通し。2025年4月の開園を目指す。
23〜24年度(継続費)で33億2800万円の工事費を見込む。施工者の選定に当たり、現時点では指名競争入札の実施を予定しているが、JV編成による入札や一般競争入札などの選択肢も視野に検討していく。現在、アルキメディア設計研究所(東京都世田谷区)が9月末の納期で実施設計を担当している。
市内ではこれまで、有漢地域と川上地域、成羽地域にそれぞれ認定こども園が整備されており、高梁地域は4カ所目となる。高梁幼稚園と高梁南幼稚園(23年度から閉園)、高梁保育園の3園を、築後40〜50年が経過する既設園舎の老朽化対策などの観点からも再編し、幼保一体化を図る。
新園舎の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ3020平方b。1〜2階部分は乳児室(またはほふく室)2室、保育室9室をはじめ遊戯室やランチスペース、図書スペース、応接・相談スペース、職員室、保健室、調理室、会議室、ことばの教室、洗濯・沐浴(もくよく)・手洗い場などの諸室を設ける。また、交流室や相談室、多目的室などを備えた「子育て支援センター」も園舎内に併設する。3階部分は機械室。想定定員は最大で215人。
建設地は高梁城南高校運動場の東側(原田北町)で、敷地面積は4393平方b。22年度に用地を取得しており、現在、10月末の工期で造成工事を進めている。新園舎の北側には30台分程度の駐車場も整備する。
23〜24年度で建設工事を進め、24年度には外構工事を発注し、同年度内に全体を完成させる。なお、既設3園の跡地の利用方法については未定だが、現園舎は25年度以降に解体される可能性が高い。
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提供:建通新聞社」