瀬戸内市は、邑久地域3団地集約に伴う建て替え事業の基本設計を6〜7月ごろ、地質調査を7月ごろにそれぞれ指名競争入札を経て委託する。これら作業と並行して、集約先となる現団地のアスベスト調査も行う。基本計画の策定は昭和(大阪市淀川区)で完了している。
新たな住宅は福元団地(邑久町福元747)に整備する。現在の規模は簡易耐火構造平屋3棟計10戸。西側に隣接する用地を一部取得し、鉄筋コンクリート造3階建てで延べ約800平方b(12戸)と約1000平方b(18戸)の2棟計30戸を建設する。
23年度当初予算で事業費4535万円を確保している。実施設計と、25年度初めに行う造成に向けての西側隣接地の取得を24年度に行う。25年度末に建て替え工事に着手し、26年度末までの2カ年で施工する。
邑久地域にある3団地は、山田庄団地(邑久町山田庄420ノ1)が簡易耐火構造平屋2棟計10戸で1972年、福元団地が1973年、福山団地(邑久町福山487ノ1)が簡易耐火構造2階建て3棟計10戸で1975〜76年にそれぞれ建設した。いずれも建設後40〜50年を経過しており、他の長船地域、牛窓地域に比べて建設年度が古い。施設が老朽化し耐用年数を超えているため、公営住宅等長寿命化計画に基づき集約化して建て替える。国土交通省の社会資本整備総合交付金を活用する。
同計画では、市営住宅に関する10項目の課題を提示しており、今回の事業では、多様な家族構成への対応や住宅の減災対策の促進、合併による広域化に対応する住宅施策など8項目に対応する。集約化した後の残りの2団地は、解体除却するため跡地の活用方法も考えている。長船地域にある8団地、牛窓地域にある7団地に対しても、同計画に沿って優先順位を付けて集約建て替えを検討していく。
「
提供:建通新聞社」