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日刊建設タイムズ社
2023/05/24

【千葉】道路整備促進に全力/事業計画など全議案承認/東関東道館山線建設促進期成同盟会総会

 東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会の2023年度通常総会が23日、千葉市にあるTKPガーデンシティ千葉3階シンフォニアで開催された。議案は22年度事業報告・決算報告、23年度事業計画・予算、役員の改選で、全て承認された。冒頭、会長の熊谷俊人知事の代理としてあいさつに立った穴澤幸男副知事は「今後とも、利便性の向上や地域活性化、さらには災害に強い道路ネットワークの構築に寄与する道路整備の促進に、会員の皆さまとともに全力で取り組んでいく」と述べ、支援と協力を求めた。
 館山線の一部を構成する富津館山道路については、富浦から富津竹岡までの全線4車線化に向けて環境調査を進めているほか、6月から7月にかけて関係4市町で都市計画原案の説明会を開催すると説明。「手続きが完了した際には、早期に4車線の事業化が図られるよう、国や高速道路会社に働き掛けていく」と力を込めた。
 さらに、富津館山道路に接続する国道127号川名・富浦地区に関しては「早期に4車線化が図られるよう、引き続き国へ働き掛けていく」とした。
 来賓の豊田俊郎・参議院議員、猪口邦子・参議院議員、山本義一・県議会副議長が祝辞を述べた。
 議事は、副会長の池口正晃・県県土整備部長が議長を務め、円滑に進行した。
 23年度事業計画では、富津館山道路の早期4車線化に向けた政府・国会などへの要望活動や、館山線に関連する幹線道路との一体的な整備の促進などに取り組むとした。
 その後、「館山線の整備促進に関する要望書」について、副会長の森正一・館山市長が案を読み上げ、決定した。
 要望内容は、南房総地域の道路整備の推進に必要な予算の安定的な確保に加え、▽富津館山道路について、早期の4車線化を図ること▽館山線の富浦から館山までの計画の具体化を図ること▽富津館山道路の終点部である富浦インターチェンジから館山市内までの国道127号の館富トンネルを含む川名・富浦地区について、早期の4車線化を図ること▽「アクアライン割引」に必要な予算を確保すること▽防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策に必要な予算・財源を確保し、計画的に事業を推進するとともに、対策期間完了後も、国土強靭化に必要な予算・財源を通常予算とは別枠で確保して継続的に取り組むこと▽道路整備・管理が長期安定的に進められるよう、新たな財源を創設するとともに、道路関係予算全体を増額し、必要な予算を確保すること。
 東京湾沿岸部と南房総地域を結ぶ館山線は、東京湾アクアラインや首都圏中央連絡自動車道などと一体となって広域的な幹線道路ネットワークを構成し、南房総地域をはじめ県内全域、さらには首都圏との交流・連携を強化する極めて重要な道路であり、地域産業の活性化や魅力ある観光づくりなどに寄与している。また、緊急輸送道路としての役割も担っている。
 一方で、対面通行の2車線となっている富津館山道路に関しては、渋滞が発生し、工事や事故等による通行止めなども数多く生じていることから、早期の4車線化が必要不可。さらに、ネットワークの代替性確保の観点から、館山線の富浦から館山までの計画の具体化を図ることが求められている。
 また、富津館山道路富浦インターチェンジと館山市街地を結ぶ国道127号について、安房地域における防災ネットワークの強化を図るため、川名・富浦地区の早期4車線化を図ることが必要となっている。
 期成同盟会は、県、千葉市、市原市、安房地域4市町(館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町)、君津地域4市(木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市)で構成。館山線のk_times_comをフォローしましょう
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