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建設新聞社
2023/05/23

【東北・宮城】仙台市が国際センター複合施設の基本計画支援プロポ

 仙台市は22日、「(仮称)国際センター駅北地区複合施設基本計画策定支援業務」を委託するため、公募型プロポーザル方式で手続きを開始した。
 質問の受付は今月30日まで、企画提案書の提出は6月14日まで。6月下旬に書面審査(プレゼンテーションは実施しないが、文書にて質問回答を依頼することがある)を行い、審査結果を通知する。事業費の上限額は1447万5000円(上限額)。
 業務の総括責任者は、2013年度から22年度までの期間において、類似業務として音楽や舞台芸術の公演等の利用を中心とした1500席以上のホールを含む施設の基本構想や基本計画の策定支援の主たる担当者としての業務実績を求めている。
 音楽ホールは、「楽都仙台」を掲げ音楽分野の振興や音楽を介した魅力あるまちづくりに取り組んできた同市が、さらなる魅力の向上と復興のシンボルとして立案し、整備に取り組むもの。
 当初は単独整備としていたが、東日本大震災の経験と教訓の継承・発信機能を持つ中心部震災メモリアル拠点との合築による、復興のシンボルとしてのメッセージ性の強化や、コスト削減効果の観点から両施設を複合化した施設整備を目指している。
 整備予定地は、仙台市青葉区青葉山2の1、2の4、2の5地内の「せんだい青葉山交流広場」で、敷地面積は1万9200平方b。仙台市営地下鉄東西線・国際センター駅に近接した場所となっている。
 昨年から整備に向けた基本構想に関する懇話会を開催しており、今年4月の会合では構想中間案を発表。
 このなかで、施設は音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点の施設共用化を図ることとし、各施設の延べ面積は、▽大ホール、小ホールの「ホールエリア」が9000〜9200平方b程度▽リハーサル室、ワークショップゾーンなどの「文化芸術創造支援・活用エリア」が3000〜3100平方b程度▽展示スペース、インフォメーションスペースなどの「災害文化創造支援・発信エリア」が1250平方b程度▽交流ロビーゾーン、屋外広場の「広場エリア」が2000〜2100平方b程度▽「運営・協働エリア」が2300〜2600平方b程度▽そのほか廊下、階段、エレベーターや設備・機械室などが1万3450〜1万3750平方b程度―。合計が3万1000〜3万2000平方b程度で計画している。
 委託する業務では、音楽ホールの機能や事業、施設・設備、運営組織等に関する事項、複合施設の設計与条件の設定に必要な事項に関する策定支援や、検討のための有識者との意見交換に係る支援などを行う。
 履行期限は24年3月29日まで。なお、基本計画は23年度中に中間案を作成し、24年度上半期までに策定する予定としている。
 基本構想の策定支援は政策技術研究所が担当した。

 提供:建設新聞社