日本工業経済新聞社(群馬)
2023/05/22
【群馬】県館林農村整備センターは2023年度の事業概要
県東部農業事務所館林農村整備センター(勝又亮一センター長)は2023年度の事業概要を明らかにした。板倉町地内で進める五箇谷地区は事業費2億5610万円を計上し、15・1haの区画整理工を行う。野辺地区は実施設計業務に移行。事業費6000万円を配分した。この他、下江黒地区のほ場整備は6539万9000円を充て、舗装工、暗渠排水工などを予定している。センター全体では5事業6地区で5億9622万1000円を計上した。
それぞれの工事や委託は基本的に第2四半期での発注となりそう。主要な事業は次の通り。
【五箇谷地区】
第3工区4工事、第4工区3工事として、計15・1haでの区画整理工を計画。同地区の全体計画は現況10a区画を30a以上の区画へ広げるもの。区画整理工事は全体を4工区に分割し進めてきた。事業は16年度に着手し、25年度の完了を予定。これまでに約88haの区画整理工が完了している。23年度発注により、区画整理工は終了する。また、23年度は揚水ポンプ施設工事も計画しており、第4工区内に設置されている1カ所を対象とする。工事内容は、既存施設を撤去し、現在位置付近に新たな建屋とポンプを設置するもの。ポンプの規格や建屋の規模は軽量鉄骨造で床面積9u。全揚程16・1m、流量毎分6・4立方m、内径200oを予定している。
【野辺地区】
館林市野辺町を中心に、千代田町萱野と明和町大輪の一部を受益地とする野辺地区で農業競争力強化農地整備事業(経営体育成型)によるほ場整備を計画している。事業は23年度から28年度の6カ年で予定。23年度は実施設計を予定。順調に進めば24年度からの工事着手を計画している。同地区での事業範囲は73・2ha。整地工58・5haに併せ、道路工8600m、用水路工6000m、排水路工7500mおよび暗渠排水51・7haを予定する。20年度から22年度は基礎調査、基本設計を実施。22年度はこのほかに地区界測量等を藤和航測(前橋市)が行った。今後は24年度から28年度の間で工事を分割し、順次発注していく見込み。工事箇所の分割数については未定で、予算の割り当てや現地の状況に応じて発注ロットを決める方針としている。
【下江黒地区】
明和町地内で、谷田川と県道麦倉川俣停車場線に挟まれた約24haが対象で事業を進めてきた。23年度は暗渠排水工を4・3haで実施。補完工事と確定測量、換地処分登記を行い、事業完了となる。同整備により水田から畑へ転換し、キャベツなどが栽培される。設計はプロファ設計(伊勢崎市)が担当した。
また、県営調査計画も着手する。大島地区、邑楽頭首工地区で基本設計業務を進める。大島地区は1000万円、邑楽頭首工は250万円の事業費を確保した。