公益社団法人福井県下水道管路管理業協会(小林祐一会長)は17日、2023年度の技術研修会を開催した。
会場は、福井市手寄1丁目のアオッサで。
協会員とともに、県や市町の下水関連担当者ら計約50人が参加し、熱心に聴講=写真。若手職員の真剣な姿が目立った。
まず小林会長が「先の能登地震を含め、自然災害にあうたび下水道の重要性を実感する」と、役割の大きさを強調。
今企画は、福井県と福井県下水道協会が後援している。
第1部は、演題を「福井市の下水道における現状と課題について」とし、福井市企業局の嶋田克彦上下水道事業部下水管路課長補佐が話した。長期的な下水道ストックマネジメントの視点から事業費を平準化し、低減化(ピークカット)を図る基本計画や、不明水対策、雨水対策、地震対策を説明。下水道を支える職員の減少など、組織の活性化や人材育成の課題なども指摘した。
第2部は、演題を「首振り式長距離押し込みカメラによる圧送管調査について」とし、賛助会員で、カンツールの佐々木啓至係が説明。下水道圧送管路における硫化水素腐食個所の効率的な調査・診断技術に有効で、管壁を確認でき、レーザースケールで詳細な診断も可能などと強調した。デモ機も用い、機能性について分かりやすく説明。熱心な質問にも応えた。
第29期の社員決算総会
同日、第29期の社員決算総会も行われ、任期満了に伴う役員改選では小林祐一会長(60)を2期目再任している。
22年度は、下水道管路施設の調査研究を通じ、県等に提言要望。小学4年生を対象に下水道出前講座を実施。技術研修会では「災害時のトイレ対策」と「ガイドラインに応える雨天時侵入水対策」を聴講。創立30周年記念誌の作成など行った。
■会長
小林祐一 キープクリーン
■副会長
山岸健一 新保興業
藤田正広 西村建設
■理事
中村欣吾 成和建設
小寺弘邦 東洋地工
和田早苗 大北久保建設
梅田一哉 丹南開発
(新)石本直也 クォードコーポレーション
■監事
野村一榮 野村会計事務所
(新)角谷慎太郎 角谷木材建設
■最高顧問
酒井典康 名誉会員
■事務局長
加藤哲夫 キープクリーン