トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2023/05/19

【神奈川】横浜市 深谷通信所跡地活用で基本設計

 横浜市健康福祉局は、旧深谷通信所の跡地活用に向けて基本設計を委託する。「(仮称)深谷通信所跡地公園及び墓園整備に係る基本計画及び関係協議資料等作成業務委託」の公募型指名競争入札の手続きを開始。6月9日まで申し込みを受け付け、6月19日に入札を行う。納期は2024年3月29日。跡地に整備する公園などの施設について一体的に設計を行う。業務の状況にもよるが、順調に行けば24年度に実施設計を委託する方針だ。
 深谷通信所跡地は泉区和泉町・中田町に所在する面積約77f、直径約1`の円形の土地。戦後、通信施設用地として米軍に接収されたが、14年に返還。跡地について市は18年に公園や墓園などを整備するとした基本計画をまとめた。
 今回の委託では、骨格となる施設の配置や形状、基盤整備、植栽などの設計を進めるとともに概算工事費を算出。また、本年度中の都決を目指して手続きを進めている都市計画や環境影響評価に必要な資料を作成する。
 跡地は全体を四つのゾーンに区分して整備する計画。
 約48fを占める公園は「ふれあいとにぎわいの広場ゾーン」と「スポーツパークゾーン」で構成し、広場、畑、バーベキュー場、球技場、陸上トラック付き広場、野球場、テニスコートなどを設置する。
 約12fの「緑とやすらぎのメモリアルゾーン」は、芝生型と合葬式の納骨施設を整備する。園路や緑地は開放し、散歩と憩いの場としての利用を見込む。
 「外周道路ゾーン」は跡地の外周を整備し、ジョギングやサイクリングなどを楽しむことができる空間とする。
 基本計画策定時の概算事業費は約400億円と試算し、29年度以降に工事を行う計画だ。
 公園整備基本検討業務を大日本コンサルタント(横浜市中区)、周辺道路等予備修正設計や環境影響評価準備書等の作成をオリエンタルコンサルタンツ(横浜市中区)が担当した。

提供:建通新聞社