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建通新聞社(岡山)
2023/05/19

【岡山】和気町 小学校長寿命化事業 夏休み前に一括発注

 和気町は、和気小学校長寿命化改良事業に伴う工事の発注に向けて準備を進めている。建築と設備を一括し、夏休み前に指名競争入札の手続きに着手したい考え。開札後、議会の議決承認を得て本契約する。工事は2023〜24年の2カ年継続事業として実施する。工期は25年3月まで。
 対象とする建物の規模は校舎棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ3390平方b、体育館が鉄骨造平屋725平方b、グラウンド倉庫が鉄骨造平屋66平方b。具体的な改修内容は、主に屋上の防水更新や躯体の補修、旧排水管の更新で、空き教室から多目的教室への改修、照明の全面LED化なども行う。ライフラインを含む設備の耐久性を高め、機能を向上させる。所在地は和気町藤野地内。
 同改修事業は、老朽化した施設を今後も長く使用するために行う。工事費、施工管理委託費として当初予算で1億6192万円を確保するとともに、23〜24年度の債務負担限度額として4億0231万円を設定している。
 和気小学校の校舎棟、体育館はそれぞれ建設後43年、42年が経過しており文部科学省の学校施設環境改善交付金を活用する。これまでも改修は行ってきたが、長寿命化改良事業として実施するのは初めて。21年3月に長寿命化計画を策定し、22年に実施設計を花田建築設計事務所(和気町)で完了した。
 同計画には和気町内の小学校3校、中学校2校、幼保一体型のにこにこ園3園全てを含んでおり、残りの本荘小学校と佐伯小学校について、いずれも建築年数が40年を経過しているため、部分改修を行う予定。改築ではなく改修にすることで一時的なコストだけでなく二酸化炭素の削減にもつなげる考え。

提供:建通新聞社