建通新聞社
2023/05/17
【大阪】河内長野市 駅周辺地区のまちづくりを検討
河内長野市は、河内長野駅前のまちづくりの具体化に向けた一歩を踏み出す。3月までに策定した河内長野駅周辺地区まちづくり将来像(案)をたたき台に、都市計画道路河内長野駅前線や駅前広場の整備、市所有低未利用地(ノバティながの平面駐車場、保健センターの跡地)の活用などを含めた同地区のまちづくりを地元住民らと共に進める方針だ。23年度中に地権者へのアンケート調査を行い、年度末までに地権者組織の設立などを目指す。
同駅周辺には、長野商店街、市が所有する低未利用地のノバティながの平面駐車場、保健センターの跡地などが点在。駅前から伸びる都市計画道路河内長野駅前線の整備は長期間未着手の状態で、低未利用地が多く、更新が進んでいない建物がある。
これらを有効活用して地区の魅力を向上し、活性化を図るため、市と地元が一体となり公共空間の整備や既存建物などの建て替え、リノベーションに取り組む。
ノバティながの平面駐車場の敷地面積は約5220平方b、保健センターは約1780平方b。将来像案では「文化や自然などエリアの特性に合った土地利用を検討する」としており、民間事業者へのヒアリング調査などを踏まえて活用に向けた課題や条件を整理する。
都市計画道路河内長野駅前線の計画延長は750b(うち完成区間290b、未着手区間460b)で計画幅員は18〜32b。「安全で楽しいウォーカブルなまちづくりの実現」につながるよう、十分な幅を取った歩道の整備や街路樹、ベンチの設置、沿道建物の建て替え、リノベーションなどによる景観整備を行う予定だ。
長野商店街についても空き店舗や空き地を有効活用し、「河内長野にしかないレトロな雰囲気の商店街」をつくっていく考えだ。
同市では18年に「河内長野駅周辺地区まちづくり方針」を策定。22年度には、地域で活動している有志と共に合計4回のまちづくり将来像検討会を行い、「河内長野駅周辺地区まちづくり将来像(案)」を作成した。